昨日、
前に告知したDMVに関するタウンミーティングが行われました。(あっ、このエントリは長文です…)

15名くらいの方が参加され3時間にわたり議論が交わされました。議論を通し、私もいろんな気づきがありました。
このタウンミーティングは、何か一つの結論を導きだそうという場ではなく、意見を出し合い考えを深めるためものです。以下の記述は、まとめや議事録ではなく、私が賛同した考え方は取り入れた、タウンミーティング終わった時点での私の意見です。
資料として配られたのが、富士市ホームページにも掲載されている
「富士市DMV導入基本計画」です。
建設費やルートなど、基本的なことが一通りまとめてあるので、興味のある方はまずは一読を。
その基本計画の一番最初には、つぎのようなことが書いてあります。
「富士市はコンパクトシティを目指す」 → (その手段の一つとして) → 「DMVの導入」
まず、ここに2つの疑問を感じます。
1.はたして富士市は、コンパクトシティを目指すべきなのか?
2.DMVはコンパクトシティ作りの手段になるのか?
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まず1つ目、
「はたして富士市は、コンパクトシティを目指すべきなのか?」
タウンミーティングでは、
市議会議員の小池智明さんから富士市は将来的に「コンパクトシティを目指すべき」という話がでましたが、私は、それに反対の意見を述べました。「中心と郊外」という図式ではなく、富士市内26の地区(小学校区)ができる限り独立した生活圏、最低限の病院や食品スーパーが残るようなまちを目指すべきだと考えています。コンパクトシティに対する言葉として、ここでは「26粒のぶどう型のまち」としておきます。
コンパクトシティという考え方は素晴らしいのですが、今の時代にやることではないと思います。1970年〜1990年くらい、富士市の市街地が郊外に拡大していった時に、のちの人口減少を見越して「コンパクトシティ」という概念を唱えるべきでした。前の世代の政治家・行政マンの失政です。すでに市街地の拡大は止まり人口が減少に向かう今、コンパクトシティを目指すことは危険だと思います。現在郊外に住んでいて中心市街地に移り住む経済的余力がない人が取り残されてしまいます。そして、その人達を救うための行政コストが余計にかかってしまいます。
中心市街地に大型デパートを複数誘致し、商店街のすべてシャッターが開けられ、大渕や広見や富士見台や青葉台や鷹岡や天間や岩松や元吉原や松野からも買い物客を呼ぶ、というような夢は捨てた方がいいと思います。それよりも、26の地区すべてに「スーパー吉川」ぐらいの小さな食品スーパーが必ずあり、保育園があり、歯医者があり、内科医があり、徒歩か自転車でとりあえずの用事は事足りるような社会を作るほうが、よっぽど大事なことだし現実的、というのが私の意見です。
不思議なのは、大渕や広見や富士見台や鷹岡や天間や岩松や元吉原や松野を地盤に持つとされる市議会議員が、「コンパクトなまちづくり」という富士市の基本方針に対し、異議を唱えていないようにみえることです。
「行政コスト削減のためにコンパクトシティを目指しますよ」=「いずれ郊外地区では、道路が壊れても修繕しないし、上下水道も止めますよ。近いうちに不動産価格は限りなくゼロになりますよ。」と富士市がオフィシャルに表明しているのに…。
いずれ(30年後か50年後かに)、「はい、あなたの地区は立ち退いてください。もう行政サービスは何もしないことになりました。」と、まちに対する
"死刑執行"はできるのでしょうか?
もしそれができないなら、コンパクトシティを作ったって、行政コスト削減にちっとも繋がらないワケです。
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次に2つ目
「2.DMVはコンパクトシティ作りの手段になるのか?」
DMVは、電車でもフルサイズのバスでもない「マイクロバス」です。マイクロバスの輸送量では、富士市の公共交通の背骨には成り得ないのは明らかです。
富士市の26地区がDMVによって、どれだけのメリットがあるか考えてみます。()は人口です。
●メリットがあるかも:須津地区(11,895),吉永地区(8,088),原田地区(6,995),浮島地区(1,837)
●メリットが少しはあるかも:今泉地区(13,324),吉原地区(13,115),富士駅北地区(13,066),富士駅南地区(11,648),富士北地区(8,016)
●メリットがまったくないでしょ:富士南地区,田子浦地区,大淵地区,広見地区,鷹岡地区,伝法地区,丘地区,岩松地区,岩松北地区,富士川地区,元吉原地区,青葉台地区,富士見台地区,松野地区,天間地区,神戸地区,吉永北地区
コンパクトシティを目指すなら、当面必要なのが中心市街地から郊外へ向かう放射状の路線でしょう。DMVはつまるところ、原田以東の岳南鉄道沿線の沿線の人たち(3万人弱)が、乗り換えなしで市役所や中央病院や富士駅・新富士駅に行けるようにするための乗り物、というようにとらえるべきではないかと思います。
中心市街地うんぬんは、後付けの詭弁だと思います。
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もうひとつの問題が(市街地区間とは独立した問題として)、
「富士駅と新富士駅の接続をどうするか」ということです。
これは、富士市が20年前から抱える大きな問題です。
富士駅・新富士駅間の輸送は、もしやるなら、本気でちゃんとしたものを作らないと、全く無駄なものになってしまいます。
富士宮など身延線の駅・富士川駅・東田子浦駅から乗る人が新幹線を使うのに、(新富士に直通できなくて)三島駅・静岡駅まで東海道線を利用することによるタイムロスは10分〜20分程度。料金の負担はゼロです。(目的地に対して新幹線特急区間が少なくなるのでむしろ若干安くなる)
三島駅経由・静岡駅経由とのガチンコの競争になるので、本数が少なく輸送量が少なく料金が高く定時制が確保されないショボイ乗り物を作っても、利用価値はありません。これにシャトルバスを使っていては、事実上不可能でしょう。
私が、DMVの導入がメリットになる可能性が少しはあると考えるのが、このA区間(富士駅-新富士駅)のみです。B区間・C区間を作らないので、南ルートということになります。A区間の南ルート、これは6億2000万円の建設費です。もし、ちゃんと機能するものが作れるならば、6億2000万円は安いと思います。
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で、もし富士市が市民のコンセンサスなくして、建設費70億1000万円、毎年の赤字1億6000万円のフルサイズのDMV計画推進に動き始めてしまったら、市民はどうすれば良いでしょうか。
動き始めた歯車を止めるには、市長が交代するのが一番早いのですが、現市長は昨年12月に再選されたばかりです。
一つの可能性は市長リコールということ。もう一つは富士市議会に期待するということかと思います。
来年まで事業が動き出さないならば、2011年4月にある富士市議会選挙でDMV推進派を当選させないことです。市議会は予算の決定について議決権があります。市議選の立候補者全員に、「推進」か「反対」か明確な意思表示を求め、選挙の争点にするべきだと思います。
で、もし今年中に事業化が決定され動き出ししまうなら…。これはもう、市長リコールを本気で考えなくてはいけない事態かと。