2010.04.08 Thursday
富士市・富士宮市が合併するとしたら、市の名前をどうするか
先月行われたタウンミーティングとか、僕の周りの人の意見を聞いていると、富士市と富士宮市の合併について、"まー、将来的には、いいんじゃないかな?"という意見が多いです。今のところ合併に向けた具体的な動きは見えませんが、合併計画を実際に進めていくとなったら、おそらく一番問題になるのは「市名」でしょう。(次に問題になるのが「市役所の位置」かな?)
日本全国で合併が直前で破談になったケースで一番多いのが「市名」を巡るイザコザだと思います。住民が合意できる"しっくりくる市の名前"があるならば合併が成功する可能性は高いし、それが無ければ失敗する、と言っても過言ではない気がします。
人のアイデンティティにおいて、生まれた土地への愛着、住んでいる土地への愛着というのは欠かせないものですし、それゆえ、他の土地と区別する「地名」というのは非常に大切です。
そんなことを考えていたら、合併後の市名について秘密基地なブログさんが書いていたので少し引用させて頂きます。
おそらく、「富士市よりも富士宮市の方が市制施行が先である」ということを念頭に置いて書いていらっしゃると思います。
↑前にも貼ったことがある1945年の終戦時点の地図ですが、黄色が「市」、緑が「町」、青が「村」。この時点で、富士地区では富士宮が唯一の「市」でした。
<2012.5.6、事実誤認があったので訂正します>
富士宮市ができたのは1942年6月1日。それまでは「富士宮」なんていう地名はどこにもありませんでした。大宮町と富丘村が合併して市になるときに、「大宮市」というのはすでに埼玉県にあるので使えない、そこで「富士宮」という地名が考え出されました。「富士宮」という名前には"たったの"68年の歴史しかありません。(律令時代からの千数百年の歴史と比べて"たったの"と書いています)
富士宮市ができたのは1942年6月1日。それまでは「富士宮」という地名は、市町村名として存在しませんでした。大宮町と富丘村が合併して市になるときに、「大宮市」というのはすでに埼玉県にあるので使えない、そこで古くから富士宮本宮浅間大社を表す「富士宮」という地名が市名として採用されることになりました。
次に、地名としての「富士」ですが、これを説明するには難しいし、僕もよく解っていません。とりあえず、それぞれ初めて誕生した年代をまとめると次のとおりです。
富士山 → 「富士」という漢字で定着したのは平安以降。読みとしては、もっとずっと古い。
富士郡 → 平安時代?
富士駅 → 1909年4月21日
富士町 → 1929年8月1日(加島村の町制と同時に)
富士市 → 1954年3月31日(富士町、岩松村、田子浦村の合併により)
富士市という地名の是非については、3年前に『合併後の市名は「富士市」でいいのか考えてみる』というエントリで問題提起して、14件ものコメントを頂きました。興味のある方はご参照ください。
で、現時点では僕自身が、富士地域の合併後の市名についてどう思っているかというと、…実は頭が整理できていません。
・どうやら富士宮市民の「富士宮」という地名に対する愛着はかなり強いようだ。合併の障壁になるかも。
・かといって、合併後の市名を68年の歴史しかない「富士宮」にする道理が通らないだろう。
・この地域一帯を表した「富士郡」の長い歴史から、「富士市」にするのが自然ではある。
・けど「富士市」にすると、「富士」がありふれた名称であるという弊害もちょっとあるけどね。
・第3の名前で「これは!」というものもない。「富士山市」「表富士市」「南富士市」・・・。
・富士山市はイヤだな。富山市と間違えるw
・とっておきは「Fエリア市」。日本で最初のアルファベットを含む市名!
(ちなみに「Fエリア」とは、富士市・富士宮市を視聴エリアとする「Radio-f」が全番組をとおして使っている、この地域の呼称です。)
最後のは冗談ですが、テキトーにこの話題をしめておきます。
何か、良い市名候補ありますかね?
日本全国で合併が直前で破談になったケースで一番多いのが「市名」を巡るイザコザだと思います。住民が合意できる"しっくりくる市の名前"があるならば合併が成功する可能性は高いし、それが無ければ失敗する、と言っても過言ではない気がします。
人のアイデンティティにおいて、生まれた土地への愛着、住んでいる土地への愛着というのは欠かせないものですし、それゆえ、他の土地と区別する「地名」というのは非常に大切です。
そんなことを考えていたら、合併後の市名について秘密基地なブログさんが書いていたので少し引用させて頂きます。
これで思うのは、やはり「富士宮」の名を変える選択は非常に危険だということである。
僕は正直、「富士市」でいいという意見がかつてはあった。それはそもそも市の名前(あくまで市ではある)に「富士」とつけたのは富士宮市が先であるし、富士宮から宮をとれば同じ名前であるからである。
そして、合併後の名称を富士市に率先して譲る必要はこれっぽっちもないのは間違いない。なぜなら富士宮市の方が富士市より先に誕生しているからである。名称としての歴史がこちらの方が深い。
そして、富士市の知名度は低い。なぜならこの世に「富士」を冠するものがおおきすぎて埋もれてしまっているからである。それなら「富士宮」の方がまだ埋もれる可能性は低い。
おそらく、「富士市よりも富士宮市の方が市制施行が先である」ということを念頭に置いて書いていらっしゃると思います。
↑前にも貼ったことがある1945年の終戦時点の地図ですが、黄色が「市」、緑が「町」、青が「村」。この時点で、富士地区では富士宮が唯一の「市」でした。
<2012.5.6、事実誤認があったので訂正します>
富士宮市ができたのは1942年6月1日。それまでは「富士宮」という地名は、市町村名として存在しませんでした。大宮町と富丘村が合併して市になるときに、「大宮市」というのはすでに埼玉県にあるので使えない、そこで古くから富士宮本宮浅間大社を表す「富士宮」という地名が市名として採用されることになりました。
次に、地名としての「富士」ですが、これを説明するには難しいし、僕もよく解っていません。とりあえず、それぞれ初めて誕生した年代をまとめると次のとおりです。
富士山 → 「富士」という漢字で定着したのは平安以降。読みとしては、もっとずっと古い。
富士郡 → 平安時代?
富士駅 → 1909年4月21日
富士町 → 1929年8月1日(加島村の町制と同時に)
富士市 → 1954年3月31日(富士町、岩松村、田子浦村の合併により)
富士市という地名の是非については、3年前に『合併後の市名は「富士市」でいいのか考えてみる』というエントリで問題提起して、14件ものコメントを頂きました。興味のある方はご参照ください。
で、現時点では僕自身が、富士地域の合併後の市名についてどう思っているかというと、…実は頭が整理できていません。
・どうやら富士宮市民の「富士宮」という地名に対する愛着はかなり強いようだ。合併の障壁になるかも。
・かといって、合併後の市名を68年の歴史しかない「富士宮」にする道理が通らないだろう。
・この地域一帯を表した「富士郡」の長い歴史から、「富士市」にするのが自然ではある。
・けど「富士市」にすると、「富士」がありふれた名称であるという弊害もちょっとあるけどね。
・第3の名前で「これは!」というものもない。「富士山市」「表富士市」「南富士市」・・・。
・富士山市はイヤだな。富山市と間違えるw
・とっておきは「Fエリア市」。日本で最初のアルファベットを含む市名!
(ちなみに「Fエリア」とは、富士市・富士宮市を視聴エリアとする「Radio-f」が全番組をとおして使っている、この地域の呼称です。)
最後のは冗談ですが、テキトーにこの話題をしめておきます。
何か、良い市名候補ありますかね?