2007.10.16 Tuesday
「昼は雲の柱」
昨年11月に発売され、富士山関係者・地学関係者などの間で話題騒然の「昼は雲の柱」、遅ればせながら読了。
これは、富士山周辺に住むすべての人に薦めたい一冊!!
メフィスト賞を受賞しデビューした石黒耀さんの三冊目の小説なんですが、一冊丸ごと「富士山の噴火」がテーマ。富士山周辺、特に御殿場あたりに土地感があると、より楽しめる小説です。
前半は、3ページに1ネタくらいの割合で富士山トリビアが登場します(2900年前の富士山はツインピークだったとか)。後半は、怒涛の富士山噴火のシミュレーション。これを読んで初めて、噴火する富士山をリアルに感じました。富士山周辺市町村では全戸配布されている「富士山火山防災マップ」を参照しながら読むと良いと思います。富士山は美しいだけじゃなく、恐ろしい山であることを再認識します。
石黒耀という人はとことん「火山」に粘着しまくっていて、途中、京極夏彦における(京極堂に語らせるところの)「妖怪」のように、(登場人物の山野父娘に語らせる)火山や日本神話のウンチクが続きますが、京極夏彦のように文体が独特じゃなくて、むしろ「これなんてラノベ?」と思う場面があるほど軽くて読みやすい本です。高校生にも読んで欲しい。富士山周辺の行政関係者は必読。お願いだから読んで!
この本、実は2部構成の前半で、「夜は火の柱」という続編が今後発刊予定だそうです。早く読みたい!
秋の夜長に是非に。
・いとちりさんの書評 【書評】昼は雲の柱/怒る富士
http://www.itochiri.jp/article/13199300.html
これは、富士山周辺に住むすべての人に薦めたい一冊!!
メフィスト賞を受賞しデビューした石黒耀さんの三冊目の小説なんですが、一冊丸ごと「富士山の噴火」がテーマ。富士山周辺、特に御殿場あたりに土地感があると、より楽しめる小説です。
前半は、3ページに1ネタくらいの割合で富士山トリビアが登場します(2900年前の富士山はツインピークだったとか)。後半は、怒涛の富士山噴火のシミュレーション。これを読んで初めて、噴火する富士山をリアルに感じました。富士山周辺市町村では全戸配布されている「富士山火山防災マップ」を参照しながら読むと良いと思います。富士山は美しいだけじゃなく、恐ろしい山であることを再認識します。
石黒耀という人はとことん「火山」に粘着しまくっていて、途中、京極夏彦における(京極堂に語らせるところの)「妖怪」のように、(登場人物の山野父娘に語らせる)火山や日本神話のウンチクが続きますが、京極夏彦のように文体が独特じゃなくて、むしろ「これなんてラノベ?」と思う場面があるほど軽くて読みやすい本です。高校生にも読んで欲しい。富士山周辺の行政関係者は必読。お願いだから読んで!
この本、実は2部構成の前半で、「夜は火の柱」という続編が今後発刊予定だそうです。早く読みたい!
秋の夜長に是非に。
・いとちりさんの書評 【書評】昼は雲の柱/怒る富士
http://www.itochiri.jp/article/13199300.html