フジブログ!!

富士市議会議員・小池よしはるのブログ
3月9日に「富士川かりがね橋」が開通。道路事情も大きく変わります。
2024年初投稿ですが、年賀の挨拶は控えます。

能登半島を襲った大地震に心が痛む日々です。適切なタイミングをみて、私にできることをやっていきたいです。
新耐震基準(1981年6月1日以降の建設)の家屋が、これほど倒壊するとは衝撃でした。南海トラフ大地震に加え、富士川河口断層帯もある富士市の防災対策の見直しにも、取り組まなければと感じています。

さて、今年予定されている富士市の最初の大きなトピックは、「富士川かりがね橋」の開通です。
交通が分散されて、旧国道一号の現富士川橋の渋滞も緩和され、富士川両岸の行き来が格段に良くなりますし、災害時の緊急輸送路としても活用されることと思います。
(↓年初に郵送させて頂いた私の後援会だよりの一部)


また、昨年からの富士市のグッドニュースは、ふるさと納税寄付金が急増していることです。
令和5年度は、35億円を予想。このうち半額が返礼品に使われるので、17億円くらいが富士市の歳入増となります。
(↓こちらも後援会だよりの一部)


これもまだまだ伸びる余地がありますし、この歳入増を富士市の未来への投資に使っていければと思います。

2024年、激動の一年になりそうですが、しっかり頑張っていきます。
本年もどうぞ、宜しくお願いします。
| 小池よしはる | 富士市議会 | 12:08 | comments(2) | - |
もうすぐ開通! 富士川かりがね橋と繋がる道路(市道・五味島岩本線)の愛称募集
いよいよ「富士川かりがね橋」の開通が、あと半年以内となりました。
現時点では開通日時は発表されていないものの、「令和5年度中」の予定は変わらないそうで、2024年3月31日までには、待望の「新しい橋=富士川かりがね橋」が開通します。

富士市では、富士川かりがね橋に繋がる市道に愛称を付けることになり、今月から募集されます↓



ネットから直接応募できますし、紙で応募するためのフォーマットもダウンロードできます。
■道路愛称の募集 | 静岡県富士市
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/machi/c1601/rn2ola000004sr5v.html

この道路に愛称を付けて欲しいということは、昨年の富士市議会9月定例会で取り上げました。
↓令和4年富士市議会9月定例会(10月11日)議事録
◆10番(小池義治 議員)
 富士川かりがね橋に接続する市道五味島岩本線などに愛称をつけてはどうか質問します。
 来年度、令和5年度中に富士川かりがね橋が開通すると、接続する市道五味島岩本線の交通量が飛躍的に増えると予想されます。五味島岩本線という市道名称はほとんどの市民は知らず、工事関係者などが「ゴミイワ線」と略して呼ぶのを聞いたことがありますが、これでは語感がよくないので、幹線道路としてふさわしい道路愛称をつけるべきと感じます。また、旧富士川町側から富士川かりがね橋を渡り、富士市東部方面へ向かう車へは、並行する市道中島林町線にも誘導し、分散させる必要がありますが、中島林町線という名称も市民の間では使われていません。主要な道路に適切な愛称をつけることは、市民が道順を伝え合う際の利便はもとより、道路愛護の気持ちを醸成するためにも重要と考え、以下、質問します。
 (1)市道五味島岩本線について、岩松北地区や富士北地区の住民、県立富士高校や岩松中学校の生徒等に公募するなどし、道路愛称をつけてはどうでしょうか。
 (2)市庁舎前の市道臨港富士線の一部は青葉通りという愛称が広く親しまれていますが、青葉通りの区間を、連続する中島林町線に延ばし、西端を現在の中島新道町交差点、分かりやすく言いますと、今の青葉通りはホテル中島の前で止まっていますが、それを延長し、清水銀行松岡支店前の浦町交差点、または岩松まちづくりセンター付近までとしてはどうでしょうか。また東端を現在の市役所東側の錦町交差点までから富士市教育プラザ付近まで延長してはどうでしょうか。
◎市長

 初めに、富士川かりがね橋に接続する市道五味島岩本線などに愛称をつけてはどうかのうち、市道五味島岩本線について、地区の住民や高校生、中学生等に公募するなどし、道路愛称をつけてはどうかについてでありますが、本市では、道路に親しみを深めていただくことを目的に昭和61年度から道路愛称事業を開始し、公募により14の路線に愛称をつけました。また、平成30年度には、この事業とは別枠で、神戸土地区画整理事業の施行により、神戸地区の一部区域の町名を公募し、町名はさんどまきに決定いたしましたが、これに合わせ、神戸小学校の児童から選出された2つの候補名を用いて道路愛称を空かぐや通り、遊然の里通りと定めました。市道五味島岩本線につきましては、富士市西部地区と中心市街地を結ぶ東西幹線道路であり、富士川かりがね橋の主要アクセス道路としても位置づけられております。また、岩松小学校、岩松中学校の通学路にも指定されていることから、市内交通の円滑化と歩行者の安全確保を図る必要があり、富士市地域防災計画では、第3次緊急輸送路に指定されるなど、防災上においても重要な路線となっております。
 主要道路に愛称をつけることで交通の利便が図られるとともに、道案内など場所の特定が容易になるほか、観光振興や地域のイメージアップにもつながることから、五味島岩本線に愛称をつけるよう進めてまいります。スケジュールといたしましては、富士川かりがね橋の開通とタイミングを合わせるよう調整してまいりますが、指定する区間をはじめ、募集の仕方や決定方法等につきましても併せて検討、調整し、利用者に分かりやすく、親しみのある道路愛称を定めてまいります。
 次に、市道臨港富士線の一部は青葉通りという愛称が広く親しまれているが、青葉通りの区間を、連続する中島林町線に延ばし、西端を浦町交差点、または岩松まちづくりセンター付近とし、東端を教育プラザ付近まで延長してはどうかについてでありますが、青葉通りという愛称は、富士市道路愛称事業実施要綱に基づき、一般公募により昭和61年度に指定いたしましたが、このときの選定理由は、富士市のメイン道路として、将来に向かって緑あふれる美観道路というもので、富士市道路愛称選定会議で慎重に審査し、道路愛称を決定いたしました。当時の指定区間は錦町交差点から潤井川大橋までとしておりましたが、その後、富士中部土地区画整理事業の施行により、平成12年度には中島新道町交差点まで指定区間を延長し、現在に至っております。このように前例もあるため、愛称区間の延長はできると考えておりますが、このときには、当時の富士駅北地区まちづくり推進会議と富士中部まちづくり推進会から要望書が提出され、このことを受け、青葉通りの指定区間を変更した経緯があります。このような背景、経緯から、指定区間を変更する場合には、当該区間の道路状況が当時の選定理由と合致しているかどうかを検証するとともに、関連する地区の皆様の意見、要望等を確認する必要があるものと認識しております。
 また、市道臨港富士線と市道中島林町線は総延長が約6キロメートルとなっており、連続した一本の道路として愛称を指定するのか、それとも複数の区間に分けて指定するのか、方針を定める必要があるとともに、既に通称が定着している区間もあると伺っているため、まずは関連する地区の皆様の意向を確認してまいります。

愛称を募集しているのは、富士高正門前の東西の道路で、本市場大渕線との交差点(エスポット、ドンキ、岩山石油、セブンイレブン)から、岩松中学校北側の交差点までです。

ぜひ、覚えやすく呼びやすい名称が付けば良いなと思います。
| 小池よしはる | 富士市議会 | 17:28 | comments(0) | - |
ビッグモーター富士店前の街路樹が無くなった件
富士市日乃出町にあるビッグモーター富士店前の街路樹のことが、大きな話題になっています。
私も良く通る道なので、街路樹がさっぱりと無くなったことは以前から気になっていましたが…

マスコミで取り上げられる前にネットで話題になっていたころの7/25にツイッター(現X?)に投稿したところ、注目度が高く、100件ほどリツイートされました。


この写真は、2019年5月(写真上)と、2021年9月(写真下)の、まったく同じ場所のGoogleストリートビューの比較です。




こういう時、Googleストリートビューのタイムマシン機能は威力を発揮しますね。ワンクリックの操作で変化が一目瞭然です。街路樹がほとんど無くなっています。

ここには、2019年9月に閉店したパチンコ店「パーラーニューヨーク富士店」が営業していたころには、18本の高木(こうぼく)が植えられていて、その下にツツジなどの低木がありました。その後(2020年と思われますが、)ビッグモーターの店舗を作るにあたっての、車の乗り入れのための歩道整備などと同じ時期に、高木の伐採申請がされていたようです。

この場所は南から、新富士駅方面からの市道(富士見大通り)と、田子の浦港方面からの県道(港大通り)が合流して、合流後に東名インターに北に向かう道路は県道(港大通り)です。


18本のうち、南側の2本が市道に面しているので富士市の管轄。残りの16本が、県道に面しているので静岡県(富士土木事務所)の管轄でしたがほぼ県道だし、一体的な工事になるので富士市分も一括して、県が審査する形だったようです。

図面を見させてもらいましたが、「静岡県 高木伐採16本 低木刈込H=0.3m」「富士市 高木伐採2本 低木刈込H=0.3m」とありました。街路樹のうち、高木に関しては伐採が許可されていたようです。「県は何で簡単に許可したの?」ということは、私ももっと詳しく知りたいなと思っているところです。交通安全上の見通しを良くするということの他、背景として、昭和の時代の街路樹が育ちすぎて老木化していること、管理コストの面から街路樹をなるべく減らしたいなどの行政の思惑もあったのではないか…。これは私の推察ですが。

あとツイッターで質問があった、高木の伐採費用を行政がだしたのかってことですが、これは開発者(ビッグモーター側)の100%負担です。こういうケース(店舗などを作る際に道路等になんらかの工事を加える)は、開発しようとする側が負担するのが通常です。

そして、ここからが問題なのですが、低木に関しては「刈込」の許可だったはずが、実際に現場を見ると殆ど無くなっています(数本は残っていますが…)。ツツジなどの低木が勝手に切られたり枯らされた可能性があります。

これについて、静岡県(富士土木事務所)は、土壌調査して除草剤が使われていた可能性を調べることが報道されています。ビッグモーターも7月28日付のプレスリリースで「当社の複数店舗におきまして、過去に店舗で清掃活動の際に使用した除草剤等による影響により、街路樹や植え込みが枯れた可能性が高いことが判明いたしました。」としているので、これに富士店が該当するか、調査を待ちたいと思います。

いずれにせよ、この件について、県会議員とも連携しながら調査して、もし問題があれば改善を求めたいと思いますし、市内の他の場所でも同様のことが無いかも調べていきたいと思います。
新情報があれば、追記します。
| 小池よしはる | 富士市議会 | 11:37 | comments(0) | - |
4期目の当選
ブログでの報告が遅くなり、すみません。32議席を42人で争う激戦となった富士市議選で、4期目の当選を果たすことができました。
本当にありがとうございました!
2668人もの方に「小池よしはる」と書いて頂いたことに、たいへんに重い責任を感じています。

4期目ですから富士市議会を引っ張っていき、選挙戦中にうったえたように「改革の先頭に立つ」よう努力していきます。
いつも感謝を忘れずに、丁寧に仕事をしていきたいと思います。

2023年4月23日富士市議会議員選挙 開票結果
| 小池よしはる | 富士市議会 | 20:01 | comments(0) | - |
「4期目への挑戦」〜市政改革の先頭に立つために〜
いよいよ!
2023年富士市議会議員選挙が、4/16告示−4/23の投開票で行われます。

今回の市議選は稀にみる「激戦」となりそうで、定数「32」を巡って「42人程度が立候補するのでは?」と噂されています。引退される現職が9人、立候補を目指して活動する新人がなんと19人!もいるようです。

私は、これまで「3期12年間」の議員の任期、全ての定例会の機会で「パーフェクト登壇」してきた一般質問・代表質問などで、様々な政策を提案してきました。そしてその政策を、市長や市職員と議論し協力しながら進めてきました。私には引き続き、市政改革の先頭に立つという重い責任があると思い、「4期目への挑戦」を決意しました。

↓4/16の出発式の案内です。事務所は富鷹線沿い、するが幼稚園の北側「サイゼリヤ中島店」があった跡地です。



富鷹線沿いに、とても目立つ看板が立つ予定です。車は、事務所周辺に10台程度停められます。
4/16〜4/22の間、事務所は朝9時〜夕方6時頃まで開けてますので、お立ち寄りください。


訴えたい政策について。 ことし1月17日に、ロゼシアター会議室で「2030年までに富士市が大変革する7つの理由」という演題で市政報告会をしました。その時の様子をダイジェストでまとめたYouTube動画を、計7本作成しました。1本の動画が3分〜5分程度なので、気になるものをぜひご覧いただきたいです。















コロナ禍で人と会う機会が減少する中、少しでも市政の情報発信をしたいと思い始めたのが「YouTube」です。また、市役所や市議会も「デジタル変革すべき!」ということを強く主張してきましたから、まずは自らの政治活動をデジタル変革しなくてはという想いもありました。

もしさらに任期を頂けるのなら、今後もYouTube動画やブログで、市政の情報を発信していきたいと思います。


富士市議会で10年以上のキャリアで40代以下というのは私だけになりました。
「3期12年」という経験、「45歳」という年齢。
自分にしかできないことがあると思うからこそ、覚悟をもってのぞみます。
4期目への挑戦。

どうか共に、つぎの富士市をつくりましょう。よろしくお願いします。
| 小池よしはる | 富士市議会 | 09:48 | comments(0) | - |
富士駅−新富士駅間の接続は今後どうなる? 12月5日(月)の午後3時頃から一般質問します
サッカー日本代表の試合の感動が覚めませんが、いまは富士市議会11月定例会の会期中。自分は自分のフィールドで全力を尽くします!

今定例会では、19人が発言通告していて、私は初当選から46回連続46回目の一般質問を、12月5日(月)の午前3時頃から行います(前の発言者の終了時間により開始時刻が前後する可能性があります。)

発言通告内容は、下記のとおりです。
1.自動運転バスの実用化を見据えた、富士駅−新富士駅間の接続について

 JR富士駅と新富士駅が離れた立地にあることは、本市において長年の課題であり、かつてはDMV(デュアル・モード・ビークル)の研究、ワンコインタクシーの実証実験の取組み等がされてきたが、現時点では特に、新機軸は示されていないようにみえる。
 9年前の平成25(2013)年11月定例会で私が一般質問した際には、「富士駅−新富士駅間の接続のニーズは一日当たりおよそ700人」「本市の広域的な優位性を一層高める上で身延線延伸が最もすぐれているが、平成16(2004)年度の試算で130億円という多額な工事費や、事業主体であるJR東海の採算性などを勘案するとハードルが高い」「DMVは、ここ数年での実現可能性は低い」という旨の答弁がされている。
 近年、世界中で自動運転技術の研究が進んでおり、例えば茨城県境町では、2020年11月に自動運転バスを実用化、時速20キロ以下の低速かつ、信号の連携や路上駐車の回避はドライバーが処理する段階であるが、定常運転を開始している。
 また、バス専用道路を使ったBRT(バス・ラピッド・トランジット:バス高速輸送システム)の自動運転バスでは、JR東日本がことし12月5日から宮城県の気仙沼線などで大型バスを用いて最高時速60kmで実用化すると発表している。
 自動運転技術の進展や社会情勢の変化なども踏まえ、富士駅−新富士駅間の接続について再検討すべきと考え、以下、質問する。
(1)平成25年の時点で、一日およそ700人とされた、富士駅−新富士駅間の接続ニーズについて、現在はどれほどと予測されるか。
(2)平成25年の時点で、比較検討の中では「最もすぐれている」とされた身延線延伸について、この間に調査・要望等はされてきたか。また、将来的な可能性についてどう評価しているか。
(3)DMVについては、昨年から徳島県海陽町と高知県東洋町を結ぶ阿佐海岸鉄道が営業運行を開始しているが、本市への導入についてどのように考えているか。
(4)自動運転バスの実証試験運行を行うなどして、富士駅−新富士駅間(あるいは、富士駅−新富士駅−イオンタウン富士南)における自動運転バスによるシャトル運行の可能性について調査・検討してはどうか。
(5)自動運転技術の最新動向も踏まえた上で、平成16年の公共交通網検討調査で行ったように、富士駅−新富士駅間の接続のあらゆる可能性(一般道での自動運転バス、バス専用道路の敷設によるBRT自動運転、LRTの敷設、東海道本線上に新駅を設置し動く歩道で接続するなど)を改めて調査し、比較再検討すべきと考えるがいかがか。


2.10月10日に開催された大河ドラマトークショーについて

 本市とNHK静岡放送局は、10月10日(月・祝)に『大河ドラマ「鎌倉殿の13人」スペシャルトークin 富士市』をロゼシアター大ホールで開催した。このトークショーには400万円余の公費が支出されたが、市議会に補正予算案として上程されずに予備費から充当したと聞き及んでいる。このことについて、以下質問する。
(1)公費支出額はいくらであったか。また、何にどれほど使用されたか。
(2)公費の支出を、市議会に補正予算として上程せずに、予備費からの充当したのはなぜか。
(3)今回のトークショーの参加応募方法は、往復ハガキのみでであった。9月18日に、本市とほぼ同様にNHK地方局との共催で山形県寒河江市が開催した「鎌倉殿の13人スペシャルトークショー」では、電子申請で募集が行われていた。行政手続のオンライン化や官民が連携したデータ利活用の推進を掲げたデジタル変革宣言をしている本市としては、往復はがき等との併用も含め、電子申請での募集を検討すべきであったと考えるが、今回なぜ、往復はがきでのみの募集としたのか。


富士駅−新富士駅間の接続のことについては、以前にも一般質問しています。
2014年1月に↓のようなブログ記事を書いていますので、併せてご覧ください。
http://orz.fujiblog.jp/?eid=1074429

↓これは2004年度に実施した調査。これ以降、本格的な比較検討は行われていません。



この資料作成時から18年が経っていますが、社会情勢の変化(人口が増加から減少に転じたことなど)、自動運転技術が実用化に近づいてきたことなど、状況は大きく変わっています。富士市の長年の課題だった「富士駅−新富士駅間の接続」は、自動運転のシャトルバスによって実現される可能性があるし、その可能性も含めた上で再検討すべきと思っています。

富士市議会は富士市役所10階で傍聴することができます。録画配信もあるので、ぜひご注目ください。
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/shisei/c0503/fmervo0000001546.html
| 小池よしはる | 富士市議会 | 18:39 | comments(0) | - |
10月11日(火)の午前11時頃から一般質問します
初当選から45回連続45回目の一般質問を、10月11日(火)の午前11時頃から行います。
発言通告内容は、下記のとおりです。(PDFはこちらから。16番目、26ページ目からです)
1.富士川かりがね橋に接続する市道五味島岩本線などに愛称をつけてはどうか

 令和5年度中に富士川かりがね橋が開通すると、接続する市道五味島岩本線の交通量が飛躍的に増えると予想される。五味島岩本線という市道名称はほとんどの市民は知らず、工事関係者などが「ゴミイワ線」と略して呼ぶのを聞いたことがあるが、これでは語感がよくないので、幹線道路としてふさわしい道路愛称をつけるべきと感じる。
 また、旧富士川町側から富士川かりがね橋を渡り富士市東部方面へ向かう車へは、並行する市道中島林町線にも誘導し、分散させる必要があるが、中島林町線という名称も市民の間で使われていない。主要な道路に適切な愛称をつけることは、市民が道順を伝え合う際の利便はもとより、道路愛護の気持ちを醸成するためにも重要と考え、以下、質問する。
(1) 市道五味島岩本線について、岩松北地区や富士北地区の住民、県立富士高校や岩松中学校の生徒等に公募するなどし、道路愛称をつけてはどうか。
(2) 市庁舎前の市道臨港富士線の一部は「青葉通り」という愛称が広く親しまれているが、青葉通りの区間を、連続する中島林町線に延ばし、西端(現在は中島新道町交差点まで)を浦町交差点、または岩松まちづくりセンター付近としてはどうか。また東端(現在は錦町交差点まで)を富士市教育プラザ付近まで延長してはどうか。

2.潤井川の特徴と水害対策について

 地球温暖化の影響からか大型化した台風や線状降水帯などによる河川の氾濫が全国的に発生している。本市のほぼ中心を流れる潤井川が氾濫すれば大きな被害が心配されるが、1974年の星山放水路の完成以降は、半世紀近く越水等がほぼ発生していないこともあり、水害に備える市民意識は低いように感じる。
 2017年6月21日には、正午時点で90センチメートル以下だった潤井川の水位が、14時40分に基準の300センチメートルを超える329センチメートルまで急激に上昇、15時に(当時)避難準備・高齢者等避難開始の同報無線放送がされた。15時時点ですでに水位は273センチメートルに低下しており、15時30分に避難準備・高齢者等避難開始は解除、15時30分の時点で水位は180センチメートルまで急低下した。短時間での急激な水位の高低が顕著である。
 今年9月2日には浜松市で、潤井川(延長25.5キロメートル)と長さが近い馬込川(延長26キロメートル)が堤防を越水、昨年7月3日には沼津市で黄瀬川(延長30キロメートル)に架かる黄瀬川大橋が大雨で崩落しており、同様の被害が起こらないよう、近年の気象状況の変化に合わせた新たな対策が必要ではないだろうか。潤井川の河川としての特徴を市民が理解し、起こり得る水害のイメージをつかんでいくことも重要と考え、以下、質問する。
(1) 潤井川において、近年で避難判断水位を超えた事例はどれほどあり、そのときの降雨にはどのような特徴があるか。(降雨の期間、累加雨量等)
(2) 星山放水路の開閉は、どのように管理され、市と情報連携がされているか。
(3) 潤井川の川底のしゅんせつは、計画的に実施されているか。
(4) 大雨時には星山放水路より上流から全量は富士川に放流されるため、田子の浦港付近で最大毎秒350立方メートルの潤井川の計画流量のうち、富士宮市東部に降った雨を集める弓沢川からのものが最も多い毎秒260立方メートルと7割以上を占める。富士宮市東部(小泉など)では農地の宅地転用も見られ、保水力の低下が危惧される。富士宮市・ 静岡県と協議し、弓沢川に一度に流れ込む水量を調整するような対策を検討してはどうか。
(5) 潤井川で危惧される水害には、大雨のほかにも、富士山の雪解けによって発生する「雪代」と呼ばれるスラッシュ雪崩や、積雪期の噴火で発生する融雪型火山泥流がある。天保5年4月8日(新暦・1834年5月16日)には雪代が伝法用水まで到達して大被害があったとの記録もある。雪代や融雪型火山泥流に対する対策はされているか。

3.子供たちの未来のためにマスク社会から早く脱却すべき

 2020年4月に中学校に入学した生徒は入学当初からのマスク生活で、同級生や教師の素顔をしっかりと見たこともなく、あと半年で中学校を卒業する。卒業アルバムのスナップ写真は、ほぼ全てマスクをしたものになってしまう。子供にとっての3年間は、大人の3年間とは違い、コロナ禍以前の社会をもはや覚えておらず、表情を半分奪われ続けたままの学校生活を送っている。
 これほど新型コロナウイルスを特別扱いし続けてマスク社会を続けているのは、世界中で我が国が筆頭と言えるが、その感染対策のかいなく、7月から8週連続で感染者数は世界最多であった。また、過去7回に及ぶ波は、感染対策を緩めれば増えて締めれば減るという相関性はないように見え、新しい変異株の誕生によって自然に増えて一定期間たつとピークアウトし、その後は自然に減っていくということを繰り返している。
 オミクロン株以降の子供の新型コロナウイルスによる重症化率・死亡率は季節性インフルエンザと比べて低く、また、コロナウイルスが世界からなくならない以上、子供はこの先の人生の中で、変異し続けるウイルスに何度も感染することは避けられない(2019年以前の人類が風邪やインフルエンザに何度もかかったように)。長い人生における感染回数を数回だけ減らすことの代償として、何年もユニバーサルマスク(常時マスク着用)を続けることは、一生に一度しかない発達期の子供の心と身体への悪影響は計り知れず、とても釣り合うものに思えない。社会全体としても、医療が逼迫していない時期に、若くて元気な人から自然免疫を獲得していくことは社会の耐性が増すことにつながり、感染ピークを和らげる。
 コロナ禍以降で、我が国の自殺者数は8000人以上増え、15万組の婚姻が減り、24万人の出生が減ったとされる。児童生徒の自殺者数はコロナ禍以降、年間100人以上増えており、このことこそが緊急事態だと感じる。すでに我が国は、破局的とも言える少子高齢化の局面にあり、本市においてもかつて4000人を超えていた出生数は、昨年は1500人程度と、本市の持続可能性は猶予なき状態にある。さらに、次世代を担う子供たちに、他人の素顔を恐れ、他人との接触を控えるようなメンタリティを植え付けるならば、恋愛して家庭を築き、子を産み育てることは今以上に減少し、我が国・我がまちを次世代に引き継いでいくことは困難に陥る。社会の存続が絶たれる、まさに亡国の危機にある。
 個人の身体は個人のものであり、2019年以前の世界では当然であったように、個人の健康は基本的に個人の責任の範囲にある。現時点のように感染状況が落ち着いている時期に「引き続き感染防止対策を」と広く呼びかけるのではなく、普通の日常を取り戻すために決断して前に進めていくことこそが政治の役目であると思う。マスクを日本の「民族衣装」として定着させてはならず、特に発達段階にある子供たちの学校生活では一刻も早いマスクの自由化を求めたい。覚悟を決められない政治で、もうこれ以上、コロナ禍を続けてはならない。そこで、以下、質問する。
(1) 第7波の本市における子供(10歳代以下)の新型コロナウイルスへの感染者数、その重症化数と重症化率、死亡数と死亡率はいかほどであるか。
(2) 9月18日にテレビ出演した加藤厚生労働大臣は、家庭内・医療施設・高齢者施設以外では、すでに濃厚接触者の特定を行っていないと発言している。しかし、「マスクなしで近距離15分で濃厚接触者になる」という認識のままの学校・保育関係者がいて、その認識が子供にマスクを推奨(なかば強制)する根拠にされている。本市の学校や保育の現場で現在、濃厚接触者の特定はしているのか。また、その基準は関係者の共通認識となっているか。
(3) 上記番組内で厚生労働大臣はさらに、「屋外ではもうマスク外してくださいと言っている。屋内でも至近距離で会話をするとき以外は、マスクはしなくていい」、「残念ながら、まちなかで国民は積極的にマスクをつけている。私はマスクを外しています」と発言している。昨年来、私がマスク着用の緩和を求めた市議会での質問においては、国の指針にのっとってという旨の答弁が繰り返されたが、実際には政府の指針を上回る感染対策が取られてきた。今こそマインドチェンジし、子供たちの発達と成長のためにマスク社会から脱却して、普通の日常を取り戻すという固い意志を持って臨むべきと思うが、市長の見解を伺う。

市道五味島岩本線は、青葉町から西に、MEGAドンキ・エスポット→県立富士高→竪堀駅→岩松中学校→「富士川かりがね橋」と続く道(緑色の線)のことです。
青葉通りは、現在、ホテル中島さんの前で止まっていますが、それを清水銀行松岡支店あたりまで伸ばしたらという提案です。(赤色の線)




潤井川の水害対策について、基本的なことから総括的にとりあげたいと思っています。 9月23日・24日に発生した台風15号の大雨で、静岡県内は大きな被害を受けましたが、潤井川でも洪水の被害がおきないように対策を考えたいと思います。(この発言通告はその前の9月20日に行いました)
↓潤井川の流量。星山放水路より上流の全量が富士川に流されるので、富士市を流れる潤井川の7割以上が、弓沢川からの水です。


富士市議会は富士市役所10階で傍聴することができます。録画配信もあるので、ぜひご注目ください。
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/shisei/c0503/fmervo0000001546.html
| 小池よしはる | 富士市議会 | 22:42 | comments(1) | - |
富士まつりは、花火だけにしても良いと思う
富士まつりは、「富士まつり実行委員会」の主催ですが、今年の補助金額は予算段階で1500万円です。(花火は協賛金で別会計なので、イベント部分への補助金です。)

↓令和4年度予算書(単位・千円)



仮に1万人の来場だとして、1人の誘客コストを1500円かけていることになります。(1500万円÷1万人)
4人家族で訪れたら、その家族の誘客に6000円の公費をかけている計算です。


私は、観光=市外からの来訪も見込めない富士まつりに、これだけの公費をかけ、市役所の観光課の職員が携わる必要も無いだろうと思っていて、昨年の6月定例会でこのことを取り上げました。

「1500万円」を一日でパーッと使ってしまうのではなく、民間主催のエッジのたった、市外からの来訪が見込まれるようなイベントに「150万円×10件」の方が良いように思っています。もう何回も議会で提案していますが、花火だけ残して、それ以外は廃止で良いと考えています。

↓昨年の6月定例会の議事録

令和3年6月29日 6月定例会一般質問
小池義治:
 富士まつりの今後について質問します。コロナ禍により、2020年、2021年と2か年にわたり、富士まつりは中止となりました。富士まつりについては、平成27年度決算富士市議会事業評価で大幅な見直しとされたにもかかわらず、その後の3回の開催において抜本的な変更がされてこなかったと感じています。多額の公費を使い、2022年に、2019年までのやり方を再現することに労力をかけるよりも、これを機にアフターコロナ時代に即した全く新しいものをつくり上げる、または、花火大会以外を廃止した上で、市外からの来訪が見込める民間主催の多彩なイベント支援に注力したほうがよいのではないでしょうか。次年度以降の富士まつりの開催について、どのように考えているか伺います。

森田副市長:
 富士まつりの今後についてでありますが、富士まつりは、昭和37年8月に富士港まつりとして始まり、昭和43年からは富士まつりに名称を変更し、富士・吉原地区商店街でのパレード、おどり行進などが行われ、昭和60年から市役所周辺で市民総おどりが始まり、夏の祭典として定着し、今日に至っております。一方、時代が移り変わる中で、気候の変化に伴う安全対策の強化や周辺の住環境の変化に配慮した騒音対策など、幾つかの課題を抱え、見直しや改善が求められております。平成27年度決算に係る富士市議会の事業評価において、市民総おどり等参加者は年々増加しプログラムも多様化しているが、炎天下での開催であり、参加者が熱中症になるなどの批判も多いため、改めてまつりの必要性を議論し、大きく見直すべきであるとの指摘を受けております。この指摘を受け、産業界や地域団体及び文化団体などで構成する富士まつり実行委員会において、開催時期を秋へ変更することについて検討を行いましたが、既に他の行事等の日程が決定しており、調整が困難であることから日程の変更は断念いたしました。このため、熱中症対策として、炎天下で行っていた屋外イベントをロゼシアターに移動するとともに、イベントごとの開催時間を夕方に変更するほか、市民総おどり等の回数を減らすなどの対策を講じることといたしました。
 このように改善を進める中、コロナ禍により2年連続で中止となりましたが、本年度(2021年度)につきましては、動画と写真の投稿企画や、過去の富士まつりを振り返るパネル展の開催を予定しております。次年度以降の富士まつりの開催につきましては、アフターコロナに即したイベントの開催はもちろんのこと、全く新しい企画で行うなど、対応を検討していく必要があり、過日開催された実行委員会において御意見をいただいております。申し上げるまでもなく、歴史ある富士まつりの開催につきましては、市民のためのまつりというコンセプトに沿った在り方や存在意義など、関係団体とともに慎重な協議が必要であります。
 今後の対応といたしましては、まずは市政モニターアンケートを活用し、御意見等をいただく予定であり、併せて、関係者等から御意見を伺うほか、庁内においても、協働、シティプロモーション、福祉、教育などの視点で協議を行い、実行委員会において方向性等を判断していただきたいと考えております。

小池義治:
富士まつりは富士山・観光課が担当していますけれども、課長を含めて職員9人のうち、7人が過去2年の人事異動で入れ替わってしまって、2019年の富士まつりに携わった職員は、今2人だけだそうです。その2人が今年度末の人事異動で入れ替わると、富士まつりを知っている職員がいなくなって、2022年に富士まつりをやるのは相当難しいと思います。私は、いっそこれはやめてしまえばいいと思います。一昔前と違って、民間ですばらしいイベントが富士市内でもたくさんあるんです。一例を挙げますと、ふじのくにアートクラフトフェア、略してアークラと呼んでいますけれども、皆さん、このアークラに行ったことはありますでしょうか。市長も2019年は来ていたと思いますけれども、2013年から始まって、2019年は7回目でしたが、中央公園にアートクラフト作家、工芸品とか革製品とかアクセサリーとかの作家が集まります。2019年に私は行って、びっくりしました。中央公園の芝生の部分、端から端までテントでぎっしりです。この出店者、市外からが8割以上、市内は2割で市外が8割。東は宮城県、西は兵庫県からわざわざこの中央公園に出店するために来ているそうです。お客さんも、わざわざ大阪からこのイベントのために来たという人もいました。まさに市外から人を誘客できている観光イベントなんです。
 私は、こういうことこそが富士山・観光課がやるべきことだと思うんですけれども、こういうイベントというのは、主催者たちの類いまれなるセンスと実行力があってこそなので、定期的に人事異動があるような行政職員ではできないと思います。私は、むしろ、行政はこういう民間のイベントを応援する役に回ったほうがいいんじゃないかなと思います。こういうイベントに適切に補助金を出す、お金を出すだけじゃなくて、きちんとサポートする、そういったことが必要だと思います。ちなみに、このふじのくにアートクラフトフェア、このアークラは補助金として公費が30万円交付されています。この金額は富士まつりの60分の1です。60分の1で、こんなに人を呼び寄せるイベントが民間ならできるんです。富士市には伝統的なすばらしい祭りがあります。吉原祗園祭、毘沙門天大祭、甲子祭、中央公園では民間で、よさこいのあっぱれ富士や野外音楽イベントも開かれますし、昔からの商工フェアや福祉まつりもあります。地域には、かりがね祭りとか田子浦みなと祭りなど、様々なイベントが開かれます。
 近年、さらにはふじさんめっせで、富士のふもとの大博覧会や紙フェアなども開かれます。さらに、市民が楽しみにしているイベントとして、最近はスポーツがあります。富士山女子駅伝は、ふだん見慣れた道路に大学の女子選手が走って、それが全国中継されているという、これは非常にわくわくします。これは祭りの要素があるなと思います。そして、この秋、もう一つ、すばらしいイベントが加わろうとしています。今年の秋に開催予定の自転車のクリテリウムです。市役所前の道を封鎖し、何十台の自転車が駆け巡るとなったら、これも非日常感があって、お祭りのような感覚を市民は感じると思うんです。
 昭和43年から青葉通りで富士まつりをやっているということですが、その頃と随分と時代が変わりました。答弁では、モニターアンケートや関係者の協議ということで明確な回答を得られませんでしたが、私は市民向けの祭りは、もうたくさんあるんですから、それを一旦やめて、富士山・観光課は市外から来客が見込める民間のイベントに徹したほうがいいと思います。
| 小池よしはる | 富士市議会 | 14:58 | comments(1) | - |
マスク社会はいつまで? 6月27日(月)の午前10時から一般質問します。
初当選から12年目、44回連続44回目の一般質問を、6月27日(月)の午前10時から行います。
発言通告内容は、下記のとおりです。(PDFでこちらのリンクから読めます。15番目、22ページ目からです)

1.「ふじかぐやの湯における入れ墨等の規制問題を事例に考える、行政による法的根拠なき利用制限の是非」
2.「2020年2月以降の各種統計情報にコロナ禍の影響はいかに表れているか」
3.「常時マスク着用の弊害について認識し、過剰なコロナ感染対策を是正して普通の日常を取り戻すために」








1番目の項目については、4月末に文書質問をした回答をもとに「法の支配」などについて考えたいと思っています。(かぐやの湯の件は、詳しく書かないと誤解されると思いますので、定例会終了後に別途記事にします。)
このことは「法的根拠なき制限の是非」という点で、3番目の項目で取り上げる、学校や公共施設でのマスク強要のことと関連します。

3番目の項目の「脱マスク」についても、書きたいことが山ほどあるので、市長答弁を得てから、別途ブログ記事、YouTubeの動画にします。

2番目の項目の統計資料についてですが「超過死亡」のような状態について検証したいです。過剰なコロナ感染対策が、巡り巡って別の疾患を引き起こしている可能性もあります。事実として今年に入り全国的に死亡数が増えているので、総合的な見地から、冷静に分析する必要があると思います。



このことについては、日経新聞の記事ではこのように書いています。

1〜3月に国内の死亡数が急増したことが厚生労働省の人口動態調査(速報値)で分かった。前年同期に比べ3万8630人(10.1%)多い、42万2037人に上った。同期間に新型コロナウイルス感染者の死亡は9704人で、増加分を大きく下回る。コロナ以外の要因があるとみられるが詳しい原因は不明だ。行動制限などの影響がないか検証が急務だ。


↓富士市の月別死亡数です。
コロナ自体では全体的な死亡数は増えておらず、コロナ前の2020年1月の死亡数が「300人」。その後、28ヵ月連続して300人以下に抑えられています。




富士市議会は富士市役所10階で傍聴することができます。録画配信もあるので、ぜひご注目ください。
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/shisei/c0503/rn2ola0000023pbi.html
| 小池よしはる | 富士市議会 | 20:18 | comments(0) | - |
「富士市は地価が安い!」をPRして移住推進したらどうか
YouTubeを更新しました。ぜひ見てください。
https://youtu.be/qLXGxiIcir8



動画内で使ったデータは下記のとおりです。

■2019年4月1日→2022年4月1日の3年間の地区別人口推移(増加数順)



■令和2(2020)年の1年間での社会動態と自然動態。富士市は転出・転入はほぼ均衡している状態。死亡数が出生数より1100人程度多いので、その分が人口減少です。(富士市WEBサイトより



■コロナ禍で、(コロナ感染だけでなく医療逼迫や受診控えなどその他の全ての要因も含めて)死亡数はどう推移したのか。
令和2年(2020)年の1月というのは、コロナの影響が全くなかった時期ですが、1カ月間で「300人」の方が亡くなりました。その後26カ月間連続で300人を超えた月はありませんでした。



■外国人市民人口の推移。2017年ころから一気に増加しここ数か月は微減の状況です。



■静岡県内の地価、最高地点価格のランキング。富士市は9位・10位というあたり。




■宅地分譲されやすい「市街化区域内農地」の問題。(市街化調整区域では既存宅地以外に家を建てることは難しいです) 富士市は、他市に比べてこれがものすごく多いという特徴があります。



このことについて、2020年9月定例会の一般質問で取り上げたので、その時の議事録を掲載します。この時は、60分で4項目とりあげて、3項目目に地価のこと、4項目目として「富士市に移住したら150万円あげるよ」というスミドキU40(いまは廃止)について触れています。この3項目目・4項目目をあわせて掲載します。
◆小池義治

続いて、3項目めの富士市の地価はなぜ安いかに移ります。
 本市は人口規模で県下3位ですが、地価はかなり安い水準にあります。平成31年地価公示における静岡県内の市町別最高価格地点順位では、住宅地の1平方メートル当たりの価格が、1位静岡市34万1000円、2位浜松市28万2000円、3位三島市15万8000円と続き、本市は、裾野市、藤枝市、函南町を下回り、10位の9万7600円、商業地は、1位静岡市150万円、2位浜松市63万5000円、3位三島市31万円と続き、本市は藤枝市、熱海市、御殿場市をも下回る8位の13万7000円でした。なお、市町別平均価格での本市の順位は、住宅地が県下10位、商業地は11位以下でした。
 これまで本市のシティプロモーションでは、自然の恵みなどが強調される一方で、地価の安さについては直接的に触れられてこなかったように思います。地価が安いことは、魅力に乏しいから需要が少ないというマイナスイメージとつながりがちですが、本市の地価の安さは、供給面の要因も大きいのではないでしょうか。本市の市街化区域の面積は5932.6ヘクタールと、人口が3倍前後の浜松市の9872.7ヘクタールや静岡市の1万402.9ヘクタール、人口で本市に次ぐ沼津市の3158.6ヘクタール、磐田市の2807.8ヘクタールなどと比較して広く、400ヘクタール以上残る市街化区域内農地の宅地への転用が徐々に進んでいることが、新しい宅地の供給過多につながり、地価を押し下げる要因の一つになっているように感じます。
 以下、質問します。
 1つ目、本市の地価が安い理由をどのように認識しているでしょうか。
 2つ目、本市の地価は安く、広い庭やガレージを持つ良質な住宅を購入しやすいことをもっとPRしてはどうでしょうか。
 最後に4項目め、スミドキU−40のやめどきについて伺います。
 2014年度に始まったスミドキU−40ですが、2019年度までの決算額の合計が4億7280万円、2020年度の予算が1億1730万円、合算して5億9010万円の支出となっています。若者世代の人口流出に危機感を抱いてのカンフル剤的施策として始まったと理解していますが、6年が経過し、これを今後も恒久的に継続していくには、財政的負担が大き過ぎると感じています。若者世代の移住、定住は就労とセットであるので、産業政策課所管の企業誘致やテレワーク推進、商業労政課所管のUJIターン施策、また、シティプロモーション課が所管する関係人口を増やすための取組などと整合の取れた予算配分を図って、アフターコロナの時代に対応した富士市ならではのライフスタイルをPRした、これまでとは違う切り口での施策を求めます。
 スミドキU−40はいつまで続けるのでしょうか。

◎市長

小池議員の御質問にお答えいたします。
(中略)
 次に、富士市の地価はなぜ安いかについてのうち、本市の地価が安い理由をどのように認識しているかについてでありますが、令和2年1月1日現在の地価公示によると、本市の住宅地の最高価格は1平方メートル当たり9万7600円、平均価格が1平方メートル当たり6万2300円となっており、県内市町別の順位はともに10位となっております。このうち平均価格につきましては、県の平均価格1平方メートル当たり7万2900円に対し、1万円ほど安くなっております。  地価が安い大きな要因といたしましては、市街化区域内農地の面積が県内他市と比べ多いことであると考えております。平成31年1月1日現在の市街化区域内農地面積は、本市は422.0ヘクタール、浜松市301.4ヘクタール、静岡市276.7ヘクタール、沼津市155.6ヘクタール、三島市47.1ヘクタールと、本市が特に多くの市街化区域内農地を有していることが分かります。一般的に、市街化区域内農地は、道路や上下水道等のインフラが整備されている場合が多く、転用する手続も容易であることから、宅地分譲を代表とする開発が行いやすい土地であります。さらに、高齢化や後継者不足などを理由に、市街化区域内農地を手放す所有者も多く、過去5年間の宅地分譲を目的とした開発行為147件のうち、81%である118件が、市街化区域内農地を転用したものとなっています。
 また、本市は工業都市として発展してきたことから、市街化区域内の工業地域、準工業地域の占める割合が大きくなっております。これらの地域は、工場などのほか、住宅用地としても利用可能でありますが、工場と住宅が混在することによる住環境の問題などにより、取引価格において、住宅及び商業系の用途地域よりも安くなる傾向があり、これが市全体の住宅地の地価を押し下げている一因でもあると考えております。このように、本市には、宅地に転用可能な土地が広く残されていることが地価が安い大きな要因であり、今後もこの傾向が続くものと考えております。
 次に、本市の地価は安く、広い庭やガレージのある良質な住宅を購入しやすいことをもっとPRしてはどうかについてでありますが、都市部では、テレワークの普及をきっかけに、職住近接を前提とした暮らしを見直す方が増え始めており、身近に自然環境があり、ゆとりのある生活空間を手に入れることのできる地方への移住に関心が高まってきていると認識しております。こうした中、本市では、地価が比較的安いことに加え、豊かな自然環境や、首都圏への交通アクセスなどの優位性もあることから、都市部にお住まいの方に魅力的なライフスタイルを提案できるものと考えております。
 また、本年8月に創設した富士市先導的テレワーク移住者支援補助金につきましては、9月末時点で12件の問合せがあり、本市への関心の高さを実感しているところでありますが、制度周知チラシには本市の特徴として地価が安いことも盛り込んでおりますので、さらなる反響があるものと期待しております。今後も、ウェブサイトをはじめとした様々な広報媒体を活用し、都市部にお住まいの方に、本市で土地や住宅を購入し、多様で魅力的なライフスタイルを実現できることを積極的にPRしてまいります。
 次に、スミドキU−40のやめどきについてでありますが、スミドキU−40は、平成26年9月から、市外在住の若者世帯を対象に、市内定住のための住宅取得を支援する制度として開始し、平成28年4月からは、人口が集中する東京圏からの転入を促進するための修正を加え、スミドキU−40プラスとして実施しております。制度開始から昨年度までの5年7か月で、スミドキU−40及びスミドキU−40プラスによる転入者は、493世帯、1601人となっており、若い世代の人口確保の観点から、一定の成果があったものと考えております。
 本年度におきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大による県境をまたぐ移動の自粛の影響もあり、直近2年間の平均申請件数が月当たり10件であったのに対し、9月末時点で月当たり7.5件となっております。特に県外からの申請件数は、昨年度の年間20件、一昨年度の年間27件に対し、本年度はこれまで5件にとどまっておりますが、これについても新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるものと思われます。当初、スミドキU−40プラスについては、昨年度で終了する予定としておりましたが、第2次住宅マスタープラン後期計画の策定に合わせて、一部見直しを行いつつ、本年度末まで延長することといたしました。このような中、新型コロナウイルス感染症が流行し、その影響を踏まえた計画とする必要があることから、後期計画については、第六次富士市総合計画の策定延期に合わせて、策定を1年間延期することといたしました。後期計画の策定については、昨年度に基礎調査や素案の検討を行っておりますが、策定の延期に伴い、ウィズコロナ、アフターコロナにおける今後の住まいの在り方を踏まえた施策の再構築を行う必要があると考えております。このため、コロナ禍の影響による住生活のニーズの変化に対応し、かつ定住促進に寄与する、機を捉えた住宅支援制度について、来年度からの実施に向けて検討を進めていくこととし、スミドキU−40プラスについては本年度で終了いたします。

◆小池義治

 3項目め、本市の地価が安い理由と、4項目めのスミドキU−40のやめどき、これを並べて2つ質問したのは理由がありますので、この2つをセットで再質問していきたいと思います。
 スミドキU−40はやめるという市長答弁でした。賢明な判断だと思います。私はこれまで何度も言ってきましたけれども、スミドキU−40が大嫌いでした。なぜか。150万円あげるから、うちのまちに来てください。私が心から愛する富士市は、お金を払わないと選んでもらえないような、そんな魅力がない、惨めで情けない、かっこ悪い、そんなまちではないからです。東京に比べれば華やかさはないけれども、富士市ならではのライフスタイルがあるし、幸せの形があるんです。富士市に移り住むことで幸せな人生を送ってもらえるんです。まちの魅力を高めて、そしてそれをしっかりと発信すること。そして何より、まずは自分のまちの市民を幸せにすることが行政の王道であって、移住者にお金を払う、金で人口を買うなんていう政策は邪道であったと思っています。今年度でやめるということでしたので、これから代替事業の検討に入ると思います。
 私は、移住者への住宅政策としては、今後、何もやらなくていいと思っています。その理由を説明するために、3項目めで、富士市の地価はなぜ安いのかという質問をしました。議長のお許しをいただきましたので、資料をお配りしています。御参照ください。表面が市町別最高価格地点順位で、裏面のほうの地図が載っているほうが、数字があると思いますが、これが平均価格です。平均価格というのはピックアップされている調査地点によって偏りがある可能性もあるので、これは最高価格地点順位と併せて見ると、より正確に傾向が分かると思います。
 まず裏面の地図のほうを御覧ください。私、ちょっと思っているのが、毎年1億円もかけて、他市から引っ越してくる人に1人150万円とか200万円とかを渡すスミドキU−40などということをやらなくても、富士市で土地を買うということは、三島市、沼津市、裾野市辺りと比べて、既に300万円とか500万円とか、十分に安いのではないかなと思っていたんです。私の知り合いに静岡県東部一帯で土地を探したことがある人がいて、聞いたことがあるんですけれども、富士市は、沼津市、三島市で2000万円する土地が1500万円で買えると言うんです。もちろん不動産なので、全く同じ条件というのはあり得ないので、正確には比較しようがないんですけれども、交通の便がよくて閑静な住宅地という縛りで探したときに、富士市には十分に良質な宅地が分譲されているんです。
 この地図を見て、新幹線で1つ東京寄りの三島市と比べてみてください。三島市9万9000円、富士市6万2000円。富士市は三島市の3分の2以下の水準です。三島市と富士市というのは新幹線で僅か9分の差です。何でこんなに地価が違うんでしょうか。もちろん三島市が湧水を生かした魅力的なまちづくりをされているということはあると思いますけれども、これだけの差というのは、需要の側面だけでは説明できない、宅地供給の側面もあると思います。
 私が思っていたとおりの市長答弁でした。この市街化区域内の農地の面積の差というのが物すごくある。三島市の市街化区域内農地が47ヘクタールしかないんですね。富士市は422ヘクタールですから10倍差がある。三島市47ヘクタール、富士市422ヘクタールです。よく敷地面積は東京ドーム何個分という言い方をしますけれども、東京ドーム1個分は4.7ヘクタールだそうなので、三島市は東京ドーム10個分、富士市は東京ドーム100個分ということが言えると思います。
 この市街化区域内農地の話は、昨年6月定例会で佐野智昭議員が取り上げまして、その会議録を見ましたら、平成20年に市街化区域内農地は574ヘクタールあったそうです。この12年間で152ヘクタール、何と東京ドーム32個分の市街化区域内の農地が失われたというのが現状です。私、これは大変憂慮すべき状態だと思っています。憂慮する理由の一つは治水の面です。今回の定例会では、陳情も出されましたし、高橋議員、長谷川議員も先ほど浸水被害について取り上げていましたが、最近は富士市内の各地で大雨のときに浸水しています。農地には、雨水を地下に浸透させたり、一時的にためたりするダムのような効果がありますが、この12年間で、152ヘクタール、東京ドーム32個分もの自然のダムを富士市は失ったんです。32個分失った、これでは水があふれて当然だと思います。
 では、これに何か対処する方法はあるのか。昨年の佐野議員の一般質問のやり取りの中では、市街化区域内農地を維持する法制度として、生産緑地制度とか田園住居制度があるということでしたけれども、そのときの市長答弁は、市民の機運が醸成された場合にはその可能性があるが、十分に検討が必要というもので、完全に消極的なものでした。また、ほかにも立地適正化計画というものができまして、市街化区域の中を居住誘導区域とそれ以外というふうに分けていますけれども、これはほとんど実質的な効果を上げていないと思うんです。私は、あまりにもこの市街化区域内農地に関して無策だなと感じるんです。
 ちょっとお聞きしたいと思いますけれども、今、市街化区域内の農地が宅地化されている現状に対して、これから10年、20年のスパンで何か政策として打つ手はあるんでしょうか、お答えください。

◎都市整備部長

議員に今御説明していただいたとおり、昨年度の佐野議員の一般質問には、土地利用の動向や地域住民のニーズを注視していくという答弁をさせていただきました。現時点では、郊外部におきまして、宅地分譲等の開発による宅地の供給がまだまだ進んでいる状況でございます。開発面積とか件数につきましても横ばいで推移しておりまして、開発圧力と申しますか、そういうものがまだ低下が見られないという状況の中で、あと生産緑地についての御相談というものも余りない中で、現時点では生産緑地制度の設定ということは考えておりません。
 ただ、今、議員のほうから御紹介いただきました集約連携型の都市づくりにも寄与するということでございますので、この生産緑地がすぐにできるかどうか分かりませんけれども、それほど遠くない時点で、まず市民ニーズ、当然農地を所有されている方の所有権もございますので、その辺もきちんと考えをお伺いした中で、その次のステップはどんなものにしていくかということは考えていきたいと。それほど遠くない時期にやりたいと思っています。
 以上です。

◆小池義治

それほど遠くない時期にということでしたけれども、今から市民ニーズを聞いてとかいう段階を踏んでいたら、すぐには打つ手がないんだなということが分かりました。
 この生産緑地制度、先ほど話の中にもありましたけれども、この制度ができたのが1991年のことで、これは税制優遇される代わりに30年間転用ができないという制度ですけれども、本来ならば、1990年代に、もう人口がこれから減少することが予測できたわけですから、こういった制度をその時代に導入すべきだったのかなと思いますけれども、私は、この30年間これを放置してきたというのは、ちょっと富士市の失政だったんじゃないかなというふうにも感じます。しかし、もう今の時点でこれはしようがないですから、地価の安さを逆手に取って、このピンチをチャンスに変えてアピールしたらいいのではないかなと思います。
 しかし、前提として、ただ富士市は土地が安いですと言っちゃうと、安かろう悪かろうと思われてしまいますから、これはしっかりと、なぜ安いのかという理由を、歴史的な経緯も含めてきちんと説明しなければいけないだろうと思います。少し歴史的な話をしますと、静岡県というのは、箱根の関所を越えて、浜名湖を越えた新居の関所まで、南側に海があって、その北側に山が迫っています。その間に東海道があって、その東海道沿いで住むのに適した場所というのは、古墳が多く分布しているように、古来より人が住んできました。しかし、今の富士市域に当たるところというのは、それほど集積して人は住んでこなかった。なぜでしょうか。
 特に、中島、水戸島、森島、川成島というような島がつく地名で分かるように、大昔は富士川が吉原湊、今の田子の浦港のほうに分流して流れていて、大雨のたびに流れを変えていましたから、有史以来、人がたくさん集まって住むには適さない場所だったと思うんです。それが一変したのが1674年、雁堤ができて、富士川が今の直線の流れに落ち着いてきてからです。それが18世紀、江戸時代の中期以降です。ですから、この長い日本の歴史からすれば、富士市の市域というのは、雁堤によってできた静岡県有数のフロンティアだと思うのです。この良質な土地を求めて、20世紀に入って、大昭和製紙、本州製紙、日産自動車吉原工場などが巨大な工場を造ってきて、昭和の時代、工業都市としての繁栄がありました。
 しかし、富士市には津波の心配がない数十メートルの標高があって、地盤も安定している、ほかの都市ではなかなか出てこないような、良質な住宅地がまだたくさんあると思うんです。ですから、そういった歴史、富士市をもう一度新しく捉え直す。300年前に富士川と潤井川が固定されることによって初めて生まれた一大フロンティアが富士市なんだと、そういうふうに捉え直して、それをしっかり説明していけば、ああ、そういうことかと納得して、富士市に土地を求めて購入する人もいると思うんです。そうすれば、移住者に毎年1億円なんて渡す必要はなくて、優良な住宅地の供給がこんなにあるんだよと、そういうことをきちんと説明するのが先じゃないかと思います。それが私が今回、3項目めでこのことを取り上げて言いたかったことです。ちょっとその流れで4項目め、スミドキU−40の話に移ります。
 スミドキU−40、これはまだ検討するということでしたら、やめるべきということを強く言おうと思いましたが、市長答弁では今年度でやめるという答えでした。やめるという答えでしたので、ちょっとその後の後継事業について、私の考えを述べたいと思います。
 40歳未満の若者世帯で、縁もゆかりもない富士市にとりあえず移住してきて、さあ、仕事を探そうか、そんな人はいるわけがないんです。結局は仕事なんです。仕事の都合で富士市に引っ越してくる。今、居住と就労の新しい形として、私が前回取り上げましたが、テレワークというのがあります。このテレワーク移住は、もっと本気で取り組む価値があると思っています。
 ニュースを見ていましたら、ヤフーという会社は、約7000人の従業員に加えて、業務委託先など約数千人、合わせて1万人規模の従業員を永久的に全面テレワークにするそうです。もう今まで考えつかなかったような、新たな時代に突入していると思うんです。
 そして、企業誘致も新たな段階に入ってきております。ニュースを見て驚いたんですけれども、人材派遣のパソナという会社は、今、東京都千代田区大手町の本社などで働いている人事や経営企画などを担う約1800人のうち、3分の2に当たる約1200人を2024年5月までに段階的に淡路島に異動させるそうです。このパソナの社員で、東京圏に持家がある人は、淡路島への移転はちょっとかわいそうだなとニュースを見ていて感じましたけれども、そういう本社移転の場合、例えばこれが富士市だったら、東京圏からも通勤ができていいんじゃないか。そういった今まで考えられなかった企業誘致だって可能性が生まれてくる。トライしてほしいなと思います。ですから、まずは1億円がスミドキU−40をやめたことによって浮きます。そのお金は、やはり企業誘致やテレワーク環境整備にも少し振り分けて使うべきじゃないかというふうに私は思っています。
 小長井市長の御意見もお聞かせいただきたいなと思うのですけれども、このスミドキU−40をやめれば、年間約1億円の金額が浮くわけです。もちろんまだ今10月ですから、この後継事業について、予算のことについて、具体的に話せる段階でないのは分かっていますけれども、その方向性とか考え方についてお話しいただければと思います。

◎市長

 スミドキU−40プラス、この後継事業については、まだ具体的な議論については行っていなく、今後のことだということで、今の時点ではどういった考え、また方向性も示す段階ではないかなと思っています。
 それから、当然これに代わる新たな事業として行うこともあり得るでしょうし、場合によっては、そのこと自身を取りやめることにより、先ほど来、議員がおっしゃるような、それによって浮いたお金をほかに回すという考えもあるかもしれませんけれども、それはそれといたしましても、例えばテレワーク、この先進都市として市も積極的に進めていくんだという考えも示しましたから、そちらの予算をしっかりと計上して、しっかりと事業を推進していく。これはこれとしてしっかりとやっていくことには変わりないということでありますので、よろしくお願いします。

◆小池義治

 テレワークもしっかり取り組んでいくということでしたけれども、今、ファースト・ムーバーズ・アドバンテージといって、先行者利益といいますか、先に動いたほうが得る利益というのがあると思うんです。富士市がテレワークのまちだというふうにみんなから認知されれば、それだけで宣伝効果があると思います。今、コワーキングスペースも進んでいるようですけれども、そういったテレワークイコール富士市というような、もっとどんどんこれに関して取り組んでいっていただきたいなと思います。
 これから第六次富士市総合計画がどうなるか分かりませんし、あと、富士市まち・ひと・しごと創生総合戦略のこともあるので分かりませんけれども、これは上位目標として、定住者が増えたか減ったか、社会的流入があったか流出があったかということを、私は、ちょっとこの10年間、気にし過ぎているのではないかなと思います。既に人口の自然減が多過ぎて、もう幾ら増えたって、焼け石に水だと思うんです。今、富士市では、2600人が亡くなって1600人しか生まれていないので、差引き年間1000人減少しています。あと数年で1年間に3000人亡くなることが予想されます。これはもう次第にやってきます。そして恐らく出生数は1500人を下回る。だから年間1500人自然減の社会がこれからやってきます。この年間1500人の自然減を移住者で埋められるわけがないんです。ですから、定住者の社会増、社会減を一々気にするよりも、本当に富士市民をいかに幸せにするのか、苦しんでいる富士市民をいかに救うのか、それに行政が集中すれば、それでいいのではないかなと私は思います
 例えば兵庫県明石市は結果的に人口が増えているそうですけれども、明石市の泉市長は、子供のためのまちづくりをすると言って、徹底的に子育て政策に力を入れています。今月からは何とゼロ歳児に紙おむつを無料宅配して、毎月配達員が紙おむつを持ってきましたと言って赤ちゃんと保護者に会うことで、困り事がないか見守りをするというんです。そこまでやる政策に共感した子育て世代が、結果として明石市に移住している。私は、そういうことこそ行政が目指すべき、富士市が目指すべきことなのかなと思います。
 2020年というのはとんでもない年です。このとんでもない年に大変革が起きていて、私は、そのトレンドは、やはりデジタル変革と脱東京、この2つだと思います。この2つのトレンドを絶対に逃さないでいただきたいと思っています。私は、子供の頃、大富豪というトランプのゲームをよくやりました。これは相手の出したカードの上により強いカードを積み重ねて、最終的に早く手札をなくしたほうが勝ちというゲームなんですけれども、あのゲームで一番面白いところは、同じ数字の4枚を出されると革命が起きるんです。今まで一番強かったカードが一番弱くなって、一番弱かったカードが一番強くなるんです。2020年、今コロナ禍で起こっていることはそういうことだと思うんです。
 東京が強くて地方が弱い、まちは密であるほうがよくて疎であることが悪いことだ。富士市はまちなかU−40というような、周辺から中心部に引っ越したらお金をあげるよなどという政策までして、集積、つまり密であることを目指してきました。しかし、コロナ禍で今革命が起きて、脱3密、脱満員電車、脱タワーマンション、脱東京という流れになってきたんです。密にならないのが新しい生活様式といったときに、富士市は一気にトップランナーになりました。今、富士市は日本の最先端なんです。これはチャンスなんです。ぜひこのチャンスを物にしていただきたいと思います。
 質問を終わります。
| 小池よしはる | 富士市議会 | 10:52 | comments(1) | - |
小池よしはる(小池義治)

■小池義治(こいけ・よしはる)
1977年9月22日生まれ(45歳)

2011年4月に33歳で富士市議会議員選挙に初当選。現在、市議4期目です。
政党は完全に「無所属」で、富士市議会の会派は「草の根ふじ」に所属しています。

政治活動では、「#つぎの富士市をつくる」をキャッチフレーズに、ダイバーシティ(多様性)とサスティナビリティ(持続可能性)を大事にした政策提案を心掛けています。
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