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富士市議会議員・小池よしはるのブログ
村山古道(村山浅間神社からスカイラインまで)
6月19日に、「富士山村山古道を歩く」の著者で(フジブログ過去記事参照)、村山古道研究の第一人者・畠堀操八氏にガイドしていただき村山古道を登る機会に恵まれました。

今回のぼったのは、村山浅間神社から富士山スカイラインに出るところまでです。(地図

吉原商店街にある富士山専門ギフトショップ「東海道・表富士」の店主・西川卯一さんも一緒に登りました。西川さんのブログも併せてご覧ください。

この日のスタート地点は、村山浅間神社。古くは「富士山興法寺」(wikipedia参照)として富士山における修験道の中心地として栄えた場所です。

ここも、「3.15」静岡県東部地震の被害が大きかった場所です。まだブルーシートが掛けられていました。

村山浅間神社のあたりの標高は500メートルくらい。植林されたスギ林が続いています。

村山古道(富士山村山口登山道)は明治に入り衰退し、特に1906年に大宮のルートができてからは、長らく表舞台から消えていた登山道です。2004年頃から畠堀さんたちが中心となり、この登山道を復活させようと努力されています。

基本的にはなだらかな道ですが、倒木をくぐらなくてはいけない箇所や、両手をついて乗り越える岩場もあり、「ハイキング気分でお気軽に」というところまでは整備されていません。道案内の看板もないので、登山についての十分な知識と装備がある人以外は、単独で登るのは避けたほうが良いです。まずは誰かこのルートを経験している人と一緒に登った方がいいと思います。



このあたり、標高1000メートルくらいまでの森林は、ほとんど民有林です。

「印」という文字がが書いてある樹がありますが、これは御殿場市の印野財産区が所有している森林ということです。玉穂など他の財産区が所有していると思われる場所もありました。御殿場市の財産区は、自衛隊の演習場に土地を貸しているため財政が豊かで、そのお金の使い道として、富士山周辺、富士市や富士宮市の山林も購入しているようです。御殿場市の公共団体が富士市の土地を買うというのも何か不思議な感じがしますが…。

村山修験の名残、「札内場跡の大ケヤキ」。標高840メートルくらいです。

私も森林の状態についてコメントできるほどに詳しくはありませんが、このあたりの木々(主にスギ)は、どうにも密集しすぎているように感じます。あまり手が入っていないようです。もっと間伐して光を入れて欲しいです。

このような景色をくぐり抜けると、富士山麓線という舗装された道路にでて、ここで昼食を食べました。この近くに「天照教」の本社があり、一帯も天照教社の所有地ということです。

これより上の登山道は、富士市と富士宮市を行ったり来たりしながら進みます。

富士市と富士宮市の境界は日沢(にっさわ)という普段は涸れた沢です。登山道は、この日沢を何回か横切ります。

日沢を渡った富士市側に、フェンスに囲まれた一角がありました。シカが寄り付かないようにすることで、この場所に本来あるべき植生が回復しつつあるようです。


天照教本社(標高1000メートル)からもう少し登ると「富士山麓・山の村」という宿泊施設があり、このあたりから森の様子が変わってきます。このあたりは国有林で原生林風の景色になってきます。純粋には原生林でなくて、材木として価値がありそうな大きな樹木は伐採されて、商品価値のない樹だけ残されている森だそうですが…。

もう少し進むと「中宮八幡堂」という開けた場所にたどり着きます。ここは馬返しとも呼ばれ、馬が引き返す場所でもあったそうです。…というか、こんな険しいところまで馬を連れて登ってきたことに驚きです。


このあたり一帯のササが枯れつつありました。ササは40年から60年周期で花を付けて枯れていくことを繰り返すそうで、これからの数年が、ちょうど枯れる時期を迎えています。富士山一帯のササは地下茎で繋がっていて、一斉に枯れるそうです。

標高1350メートルのスカイラインにでてこの日は終わり。およそ6時間かかりました。畠堀さんと記念撮影。


畠堀さんが、2006年に「富士山村山古道を歩く」を上梓され、2009年には海抜ゼロメートルからの地図を発行されたお陰で(フジブログ過去記事参照)、海抜ゼロメートルからの富士登山ということが現実的に考えられるようになりました。

私は、「0→3776」のルート整備は絶対に必要だと思っています。今の表口の富士登山は、標高2400メートルの5合目から誰でも簡単に半日で登れる「イージー・モード」しか用意されていない状態です。標高2400メートルというと森林限界付近からの登山になるので、植生の変化を感じることもなく、ひたすら砂礫地帯を登るだけです。

富士山をもっと楽しむなら、富士山の修験の歴史に思いを馳せ、そのスピリチュアルな輝きを体感するなら、「ハード・モード」と言えるようなもっと険しいルート設定を、富士山の麓のまち富士市として用意するべきだと思っています。平地から登ると、高度ごとの植生の変化も楽しむこともできますし、その道すがらに富士修験の歴史のあとを見ることができれば素晴らしいです。「0→3776」のルートは、富士市(と富士宮)がやらなくてはできません。富士山のふもとのまちの責務だと思っています。私は、富士市の市議として、生涯のライフワークとして海抜ゼロメートルから頂上までの登山ルートの整備をやっていきたいと思っています。

村山古道の復活については、いろいろな立場の意見があり、林野行政や、世界文化遺産の動きも絡んで、一筋縄ではいかないことは承知していますが、なんとか徐々に解決していくように努力していきたいです。

それにしても…。
今度、海抜ゼロメートルから頂上まで2泊3日の日程の登山をお誘いいただいたんですが、私の体力的に大丈夫なのでしょうかねー。。。

See Also
■富士市立博物館 調査研究報告 「富士山村山口登山道の現状について ...
http://museum.city.fuji.shizuoka.jp/hp/report/tozan.pdf
| 小池よしはる | 富士山 | 22:43 | comments(4) | trackbacks(0) |
こんばんは。
先日初めてこの場所の前を通りました。
鳥居前位は寄りたかったのですが、
急ぎの仕事があって、そのまま帰社しました。
今度、ぜひ行きたいです。(0mから)
鎌倉の友人(元上場会社社長)も、0mから登る事を
知っていて(彼は富士山の雪山にも行くような登山家)
0mから登りたいと、先日言ってました。
後、山宮浅間神社でしたっけ?
被害を受けてしまったのは・・。
0mからは登れる方は限定されるけど、
この村山は大事にしたい所ですね。
| 冨士君 | 2011/07/08 1:56 AM |
富士急の富士吉田が富士山駅と名乗ってしまいましたが、新幹線で富士山に来る際の表玄関として、富士市も新幹線新富士駅を「富士山口」駅などの駅名に変更するくらいのことは絶対やった方が良いのではないですか。

静岡は山梨に一歩も二歩も出遅れてます。
外国人観光客の誘致を意識するなら、尚更そう思います。
| スニフ | 2011/10/10 9:31 PM |
富士吉田駅の富士山駅への改称。富士急行という私鉄の経営判断ではありますが、歴史ある「吉田」の名をワザワザ改名する必要があったか…。正直、ちょっと残念感はあります。

「新富士」に関しては、そうした歴史ある名前ではないので改称を検討するのは良いかと思います。個人的には「表富士駅」というのも候補に入れたいのではありますが。。。
| 小池よしはる | 2011/10/13 8:20 PM |
村山修験古道を海抜0Mからの小池さんのご登拝、すばらしことですね。今なを人は無意識にも山岳信仰するように頂上をめざしております。
富士吉田市の親爺より。
| さとし君 | 2012/08/08 11:59 PM |









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コメントありがとうございます
  • 海抜ゼロメートルから富士山の山頂まで、「富士山登山ルート3776」を使って登ってきました
    みゅう (08/02)
  • 静岡県は全国で2番目か3番目に雪が降らない
    名無し (06/02)
  • 私の一般質問は6月24日(金)の午後の2番目
    mochiduki kazunaga (05/04)
  • 私がそれでも富士市に住み続ける、その魅力を6つにまとめて語ります!毎日、富士山が見られるよ。
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小池よしはる(小池義治)

富士市議会議員(2期目)
会派・民主連合

1977年9月22日生まれ(38歳)
富士市青葉町(富士北地区=富士中央小学区)在住

・2011年4月 富士市議選
3072票をいただき初当選
(44人立候補中 5位)

・2015年4月 富士市議選
3555票をいただき2回目の当選
(39人立候補中 1位)

7歳と4歳の子どもを子育て中

吉原小学校 → 吉原第一中学校 → 富士高校 → 早稲田大学商学部(中退)

NPO法人富士山検定協会 代表理事
元・富士市民活動センター センター長

ご連絡は、
fujiblog(あっとまーく)gmail.comまで。

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