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富士市議会議員・小池よしはるのブログ
富士山が世界文化遺産へ!
さきほどニュース速報がでましたね。富士山の世界文化遺産登録が決定的になったようです。
世界遺産への登録の可否を調査する「国際記念物遺跡会議」(イコモス、本部・パリ)は30日、日本が推薦していた「富士山」(山梨、静岡両県)を「三保松原(みほのまつばら)を除き登録」、「鎌倉」(神奈川県)を「不登録」とするよう、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に勧告した。今年6月にカンボジアで開かれる第37回ユネスコ世界遺産委員会で、正式に決定される見通しだ。イコモスの勧告は(1)登録(2)情報照会(3)登録延期(4)不登録の4種類がある。「登録」はほぼ世界遺産に登録されることが確実で、「情報照会」と「登録延期」は追加情報の提出や推薦書の再検討が必要になる。「不登録」は原則再推薦ができない。イコモスはユネスコの諮問機関で、各国から世界遺産に推薦された案件の現地調査などを行う専門家組織。文化庁によると、過去の事例からみて、イコモスが登録を勧告した案件は、世界遺産委員会でもほぼ間違いなく登録が認められるが「不登録」から「登録」になった例はここ5年では1例もないという。(毎日新聞の記事より

要するに富士山は「ほぼ当選」。まずは、ホッとしました。
三保松原を除外ということですから、構成資産の数が「25」から「24」に減るのかどうなのか今後の注目点です。あと、名称の問題がどうなったのか。「富士山」のままでいいのか、それとも(石見銀山の登録名が「石見銀山遺跡とその文化的景観」であるように)「霊峰富士と信仰遺跡群」みたいな感じで変更するのか、というのも気になるところです。

さて、これからです。
富士山が世界文化遺産になれば、富士山の表玄関口のまち・富士市としても責任が重大です。

私は、この2月議会でも「富士山の世界文化遺産登録に向けて、富士山を守り、学び、来訪客をもてなし、情報発信していく施策について」と題して丸々一時間つかって、富士市が富士山の世界遺産登録に際してどのような施策をとるべきか語りましたが(録画中継はこちら←ぜひ見て)、まだまだ富士市は対応が遅れています。「富士山観光」という観点でいえば、ほとんど手付かずとさえ言える状況です。

富士山を訪れるお客様(外国人を含む)に対して、どのようなおもてなしをできるか、もっと考えるべきでしょう。静岡県が設置する予定の「富士山遺産センター」の富士市への誘致についても、富士市ならこんなことができるという点を、積極的に提案をしていくべきだと思います。私も全力を尽くしたいと思います。

富士市内には、世界遺産に登録される「構成資産」は1つだけ、「富士山域」が富士市の北部にかかっているだけです。

では、「富士山域」とは何か。いわゆる富士山の本体のことですが、これがどの範囲かというのも富士市民なら知っておくべき情報です。「富士山域」の推薦書原案(PDF)(原案なので推薦書本文とはやや違うかもしれません)での説明は以下のとおりです。

1.富士山域
説明
構成資産・富士山域は、『信仰の対象』及び『芸術の源泉』としての富士山の顕著な普遍的価値を表す枢要の要素である。富士山域の資産範囲は、周辺の展望地点から見た可視領域が重なり合う範囲で、神聖性の境界の一つである「馬返」以上に該当する標高約1,500m以上の区域である。

富士市で標高1500メートル以上というと、ちょうど富士山スカイラインの周遊区間があるあたりです。(地図のオレンジが富士山域)

構成資産の周りに緩衝地帯(バッファゾーン)ができますが、これがおおよそ国道469号より北側ということになります(地図の黄色)。緩衝地帯というのは、構成資産を守るために、法律や条例などで規制をかける範囲のことです。
富士山スカイラインより上は「ものすごく神聖なエリア」、469号より上は「神聖なエリア」と覚えておけばいいかなと思います。

あと、よく質問されるのが、なぜ「自然遺産」ではなくて「文化遺産」なのかということですが、これを正確に説明するには、そうとう長い文章を書かなくてはいけなくなるので端的に言ってしまいますと、「そういうもんだから」ということです(笑)。

世界遺産の登録基準は次の10個(このうち1つ以上に該当すれば登録)で、(i)〜(vi)の6つが文化遺産、(vii)〜(x)の4つが自然遺産、両方にまたがると複合遺産ですが、富士山が該当するのは(鵝法放堯法放)の3つであり、他の7つには該当しない(基準に達しない)から自然遺産でも複合遺産でもなく「文化遺産」ということです。

世界遺産の登録基準(日本ユネスコ協会連盟のWEBサイトより)
(i) 人間の創造的才能を表す傑作である。
(ii) 建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値感の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。
(iii) 現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
(iv) 歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
(v) あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの
(vi) 顕著な普遍的価値を有する出来事(行事)、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接または実質的関連がある(この基準は他の基準とあわせて用いられることが望ましい)。
(vii) 最上級の自然現象、又は、類まれな自然美・美的価値を有する地域を包含する。
(viii)生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。
(ix) 陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。
(x) 学術上又は保全上顕著な普遍的価値を有する絶滅のおそれのある種の生息地など、生物多様性の生息域内保全にとって最も重要な自然の生息地を包含する。

(鵝法放堯法放)のそれぞれが具体的にどういう意味かについては、少し難しい内容ですが推薦書原案(PDF)の41ページから46ページを参照してください。

…と、もう決定したかのように書いてしまいましたが、6月下旬の正式決定までしっかり見届けたいと思います。
とりあえず、おめでとうございました!
| 小池よしはる | 富士山 | 01:17 | comments(1) | trackbacks(1) |
最近の登録では平泉ですが、観光客数は前年比38%増だったそうです。
http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/item_32909.html


*参考 日本国内の世界遺産の観光客数ランキング
http://www3.ocn.ne.jp/~tnk0826/ranking_6.html

| y5 | 2013/05/03 10:18 AM |









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小池よしはる(小池義治)

富士市議会議員(2期目)
会派・民主連合

1977年9月22日生まれ(38歳)
富士市青葉町(富士北地区=富士中央小学区)在住

・2011年4月 富士市議選
3072票をいただき初当選
(44人立候補中 5位)

・2015年4月 富士市議選
3555票をいただき2回目の当選
(39人立候補中 1位)

7歳と4歳の子どもを子育て中

吉原小学校 → 吉原第一中学校 → 富士高校 → 早稲田大学商学部(中退)

NPO法人富士山検定協会 代表理事
元・富士市民活動センター センター長

ご連絡は、
fujiblog(あっとまーく)gmail.comまで。

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