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富士市議会議員・小池よしはるのブログ
無作為選出による市民懇話会
富士市民の皆さん、「未来チャレンジ市民懇話会に参加しませんか?」という郵送物が届いてませんでしょうか?

富士市役所|未来チャレンジ市民懇話会の開催について


住民基本台帳から20代から70代の市民をランダムに(無作為に)選出して発送しているそうなので、対象の市民は20万人弱。その中で1000人に発送なので確立は「約200分の1」です。そのうち希望したまずは30名が富士市の総合計画の懇話会委員として会議に出席してもらうことになります。(会議に出席すると報酬が支払われます。)

私は、これは大変良いやり方だと思います。
市の政策を作るときに、審議会や懇話会を作って市民の意見を聞くことが多々ありますが、これまで審議会の市民委員というと、同じ人が何度も応募して選ばれていたり、公共団体の充て職などで呼ばれている人は「50歳代〜70歳代の男性」の割合が高いという問題もありました。端的に言って「女性と若者の割合が少なすぎる」という現状は良くないと思います。

それが無作為抽出方式を採用することで、委員の年齢・性別の割合が市民全体の割合と近づきますし、様々な職業の人の意見を聞くことができるようになります。これは地方での民主主義にとって非常に重要なことだと私は考えています。

私は2011年の11月議会の一般質問で、まさにこのことを取り上げました。少し長くなりますが議事録を掲載します。(一部で文意が通りにくいところを修正しました)

質問:小池義治 
審議会等の委員の人選及び運営について質問いたします。
 本市において、各種の政策方針の策定に当たっては、有識者や市民の公募による審議会、懇話会、検討会などが頻繁に開催されています。市長が就任以来掲げる市民に軸足を置いた市政の実現のためには、市民の意見を広く聞き市政に反映させる機会として有効な手段であるが、その委員の人選の偏りや運営方法により、役割を十分に果たしていない例も見受けられます。
 先日、私は、公園づくりのためのワークショップ形式の検討会を傍聴しましたが、積極的な住民の意見が公園の設計に反映されていると感心した一方で、検討会のメンバーに20歳代、30歳代の委員はほとんどいないなど、人選の偏り、それゆえの意見の偏りを感じました。また、別の政策にかかわる審議会に参加した市民からは、活発な議論が行われず初めから結論は決まっており、それを追認するための会議のように感じたという感想も聞かれました。
 平成15年に策定された富士市審議会等の設置及び運営に関する指針には、「委員の年齢構成は、特定の年代に偏らないようにするとともに、若い世代の参画を積極的に推進する」とあるが、現状において若い世代の参画は不十分であるように思えます。若い世代の参画が進まない理由としては、審議会等の委員の一定数は公共的団体の充て職であることや、若い世代の公募委員への応募が少ないなどの問題があると考えられます。しかしながら、この現状は変革すべき課題であろうと考えます。平成22年度の世論調査「富士市に住んで私はこう思う〜第五次富士市総合計画に係る市民意識調査〜」によると、例えば「市役所は時代に対応した施策を展開していると思うか」という問いに対して20歳代では「そう思う」が30.9%、「そう思わない」が68.5%であるのに対し、60歳代ではその割合がそれぞれ53.3%、43.2%と逆転しており、世代間で市政への評価が異なることは明白であります。今後、審議会等に活発な議論を求めるには、積極的に世代のバランスをとる努力をすべきであると感じます。
 他市における審議会等委員の男女及び世代のバランスをとる試みとしては、公募委員選定の無作為抽出方式の採用があります。これは、裁判員制度における裁判員の選定で行われているように、住民基本台帳などから市民をランダムに選んで通知する方法であり、先進的な事例としては、東京都三鷹市が平成22年度より審議会等の公募委員候補者の募集を全面的に無作為抽出方式にするとしています。三鷹市の事例を簡単に説明しますと、18歳以上の市民のうち無作為に抽出された1000人に、審議会等の委員の候補者名簿に登録してくださいというお願いの文書を送ります。同意いただけた人は、興味のある分野を第2希望まで選んで返送します。審議会等で公募委員が必要になったときには、市はその名簿から順に委員就任の依頼をしていきます。決して、委員にならないことで市民にペナルティーがあるような制度ではありません。公募委員枠の拡充と並行して無作為抽出方式を採用することで、委員の男女及び世代の割合が住民全体の割合に近づき、公平に市民意見を聞くことができると期待されます。
 審議会等の委員の人選及び運営について、以下質問します。
 1、今年度に開催された審議会等の委員について、世代別の割合、男女別の割合、公募委員の割合はどのようであるか。
 2、富士市審議会等の設置及び運営に関する指針で示された委員の年齢構成及び若い世代の参画と女性の登用について、どのような取り組みがなされ、どの程度達成されたととらえているか。
 3、審議会等の公募委員の募集を無作為抽出方式で行うことについてどのように考えているか。
 以上、1回目の質問といたします。


回答:鈴木尚市長(当時)
審議会等の委員の人選及び運営についてでありますが、本市では、市民と行政の協働によるまちづくりを推進するため、平成15年度に富士市審議会等の設置及び運営に関する指針を策定いたしました。この指針において、審議会等とは法律または条例に基づき設置される附属機関と、要綱等に基づき設置される行政執行に必要な協議を行うための懇話会、検討会、その他の附属機関に準ずるものと規定しております。
 ご質問の今年度に開催された審議会等の委員について、世代別の割合、男女別の割合、公募委員の割合はどのようであるかについてでありますが、昨年度の実績で68の審議会等があり、委員総数における世代別の割合につきましては、20代から30代が6.1%、40代から50代が51.3%、60代から80代が42.6%となっております。また、男女別の割合につきましては、男性76.5%、女性23.5%となっております。公募委員につきましては、行政処分に関する審議を行うものや住民の権利を制限する内容について審議を行うものなど、公募委員の登用がなじまない46の審議会等を除き、公募委員枠を設置している22の審議会等における公募委員の割合は22.7%であります。ちなみに、公募委員における世代別の割合につきましては、20代から30代が17.2%、40代から50代が24.3%、60代から80代が58.5%であり、男女別の割合につきましては、男性70.0%、女性30.0%となっております。
 次に、富士市審議会等の設置及び運営に関する指針で示された委員の年齢構成及び若い世代の参画と女性の登用について、どのような取り組みがなされ、どの程度達成されたととらえているかについてでありますが、若い世代の参画に対する数値目標は設定しておりませんが、各審議会等の設置時に指針に沿った年齢構成及び男女比に配慮するとともに、委員改選時には常に委員構成や公募委員枠の増加の可否、委員数の妥当性等について見直しを行い、審議会等の運営の適正化に努めております。しかしながら、審議会等の構成委員として必要となる地区団体の役員や事業者団体の代表、学識経験者や関係行政機関の職員においては、一定の年齢以上の男性が委員の多くを占めることなどから、現在、女性及び若い世代の委員が少ない状態となっております。女性の登用に係る取り組みといたしましては、第3次富士市男女共同参画プランで掲げるプラン最終年度の目標値40%の達成に向け、関係機関や団体に女性を推薦いただくように働きかけてまいりました。昨年度からは、審議会等委員として活躍できる女性を育てる講座を開催しており、本年度は素敵な話し方が身につく講座と題しまして、話し方や接遇を盛り込んだ内容で実施いたしました。受講生からは好評を得ており、実際に審議会等を傍聴していただくなど、審議会等について関心を持っていただきましたので、1人でも多くの女性に委員となっていただけるよう新年度以降も積極的に事業を展開してまいります。
 次に、審議会等の公募委員の募集を無作為抽出方式で行うことについてどのように考えているかについてでありますが、無作為抽出方式を採用することにより、これまで市の政策等に対し意見を述べる機会の少なかった方たちに参画していただけるという点では、大変興味深いものがあります。しかしながら、その一方で、本当に参加したい市民の応募の機会が失われるという問題が生じたり、無作為抽出方式で選ばれた若い世代の方々が市民委員の候補として名乗りを上げてくれるのかといったことも懸念されます。より幅広い市民の皆様から公平に意見をお聞きし、市政に反映していくために、無作為抽出方式も含めた公募委員の選出の手法や審議会等の開催方法、審議会等にかわる市民の参画方法などについて、総合的に検討をしてまいります。
 以上であります。

回答を受けて:小池義治
 20代、30代の審議会等の委員が6.1%ということは非常に少ない数字だというふうに思います。この世代のバランスの問題を真剣に考えていただきたいと思います。少子高齢化の現在、富士市から若い世代が去っていったら本当にまちは衰退してしまいます。若い世代の声を積極的に拾う努力をしていただきたいと思います。
 先ほど、市長答弁の中で女性の審議委員を育てる講座を行っているということでしたけれども、私は女性の審議委員を育成する必要はあるのか疑問です。私がここで若者の審議委員をふやすようにと言ったから、じゃぁ「若者の審議委員を育成する講座をやろう」というふうな発想をされるならば、それは余りにもピントがずれていると思います。育成しようという意識が家父長主義、パターナリスティックな考えに基づいているというふうに思います。市民の多様な意見を聞くためには、ただそこに出席してもらえばいいんです。みんなそれぞれの生活の中で、公共に関する貴重な意見をそれぞれ持っているんです。プロフェッショナルな意見は有識者枠の委員が発言すればいいのですし、予算や条例にかかわることでしたら、最終的な議決は我々議員が行います。本当に育成すべきなのは女性でも若者でもなくて、審議会の委員長や司会者、事務局職員の会議運営能力、ファシリテーション能力だというふうに思います。いかに出席した委員、積極的な市民の意見を発現する、引き出すことができるかというファシリテーションの能力です。この全国に広がっている無作為抽出型の公募委員選定、ぜひちゃんと研究していただきたいと思います。そして、それが実現されるように職員のファシリテーション能力の向上にも努めていただきたいと思います。


質問の中で言及している「平成22年度の世論調査」については、以前にブログで書いていますので御覧ください。→富士市の世論調査にみる「世代間ギャップ」

富士市では始めての取組みですし、全国的にみても(総合計画の懇話会に無作為抽出方式を採用するのは)先進的な事例となります。こうしたことで、若い世代を含む「多様な意見」が市政に反映されるようになっていけばと思います。
| 小池よしはる | 富士市議会 | 17:26 | comments(1) | trackbacks(0) |
通知来なかったw
是非参加したかったなw
| 姫名 | 2014/07/24 8:37 AM |









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小池よしはる(小池義治)

富士市議会議員(2期目)
会派・民主連合

1977年9月22日生まれ(40歳)
富士市青葉町(富士北地区=富士中央小学区)在住

・2011年4月 富士市議選
3072票をいただき初当選
(44人立候補中 5位)

・2015年4月 富士市議選
3555票をいただき2回目の当選
(39人立候補中 1位)

2人の子どもを子育て中

吉原小学校 → 吉原第一中学校 → 富士高校 → 早稲田大学商学部(中退)

NPO法人富士山検定協会 代表理事
元・富士市民活動センター センター長

ご連絡は、
fujiblog(あっとまーく)gmail.comまで。

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