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富士市議会議員・小池よしはるのブログ
なぜ富士市長選挙は、いつも年末にやるのか?
12月24日のクリスマスイブ、富士市では市長選挙が行われます。
富士市長選は4年に1回、なぜこんな年末に行うのか、と疑問に感じている人も多いと思います。

この事情について調べようとしても、ネット上には昭和の時代の富士市長選の情報が全く無いので、資料で調べたことを少し書きたいと思います。



さて、突然ですが問題です(笑)。
富士市長選挙が年末に行われている理由のひとつに、ある元首相の決断が関係しています。誰の決断でしょう。


A.吉田茂  B.佐藤栄作  C.中曽根康弘  D.小泉純一郎



正解は、、、
Bの「佐藤栄作」元首相で、1969(昭和44)年の解散総選挙が影響しているんです。


順を追って市長選挙の歴史をみていきたいと思います。
1966(昭和41)年の11月1日に、吉原市・(旧)富士市・鷹岡町が新設合併し(新)富士市ができたので、同年11月21日告示、12月1日投票日の第1回目の市長選挙が行われます。

■第1回富士市長選挙 1966(昭和41)年12月1日
有権者数 99,611|投票者数 60,271|投票率 60.51% 
○斉藤滋与史 48歳(無所属) 50,700票 
 藁科輝由 35歳(日本共産党) 8,591票


最後の吉原市長であった斉藤滋与史さんが大差で勝利します。さすが、大昭和の企業城下町と呼ばれた時代です(斉藤滋与史さんは、大昭和製紙の創業者斉藤知一郎氏の次男)。
そして、その3年後の1969年、この年は70年安保をめぐる学生運動が盛んでしたが、当時の佐藤栄作首相は、沖縄返還が確定したことを受けて12月2日に衆議院を解散、投票日はなんと12月27日の土曜日という総選挙を決断します。この選挙では自民党が大勝、社会党が大敗します。(第32回衆議院議員総選挙

斉藤滋与史市長は、この衆議院選挙に出馬するために市長を辞職(ちなみに定数5の衆院静岡2区でトップ当選)。空席になった富士市長を決めるための選挙が、翌年、1970(昭和45)年の1月9日告示、1月19日の投票日で急遽行われます。

■第2回富士市長選挙 1970(昭和45)年1月19日
有権者数 113,768|投票者数 88,189|投票率 77.52% 
○渡辺彦太郎 44歳(無所属) 43,532票
 漆畑五六 70歳(自由民主党) 42,090票
 小倉通利 31歳(日本共産党) 2,064票


当時、44歳の若さだった渡辺彦太郎さんが、旧富士市の最後の市長だった漆畑五六さんを1,442票差でやぶり初当選し、即日就任します。これは富士市のターニングポイントとなる重要な選挙だったと思います。

渡辺彦太郎さんは、この市長選の2年8ヶ月前に行われた統一地方選の静岡県議選(吉原市選挙区)に、日本社会党から初出馬して(当時41歳)、次点候補をわずか229票差でやぶり当選していて、一期目の県議の最中でした。

自民党が大勝し社会党が惨敗した衆議院選挙のわずか3週間後の市長選で、社会党出身のいわゆる革新市長の誕生となる、このあたりの流れは興味深いです。田子の浦港の公害問題などの影響があったのかもしれません。この時の投票率は77.52%、女性に至っては80.08%。いかに富士市全体が熱狂した選挙だったかがわかります。

昭和45年の「1月19日」に就任した渡辺彦太郎市長の1期目の任期が、4年後の昭和49年の「1月18日」に終わるということで、前年の年末に市長選が行われました。これ以降、任期途中で辞職した市長はいないので、4年おきに「1月18日」が任期満了日になり、その30日前までに選挙をやることが法律で決まっているので、前年の「12月19日」以降でもっとも早い日曜日に富士市長選をやることが定着しています。これが、4年に1回、富士市長選が年末に行われている理由です。

■第3回富士市長選挙 1973(昭和48)年12月23日
有権者数 127,491|投票者数 104,130|投票率 81.68% 
○渡辺彦太郎 48歳(無所属) 55,601票
 山本真夫 67歳(無所属) 48,124票


いまから44年前、渡辺彦太郎市長が2期目を目指したこの選挙の投票率が、富士市長選挙歴代最高の81.68%を記録します。山本真夫さんは無所属となっていますが、それまでは自民党の県議会議員だったので(吉原町議員で議長まで勤め、富士市議を経て静岡県議)「保革一騎打ち」の選挙だったといえます。


この選挙の4年後も8年後も、渡辺彦太郎市長は接戦をギリギリで勝ち切って5期連続で市長を務めますが、6期目を目指した1989(平成元)年の選挙で、新人の鈴木清見さんにやぶれます。その平成元年の市長選の投票日は今年と同じ12月24日でした。(この時の投票率72.65%)


■第7回富士市長選挙 1989(平成元)年12月24日
有権者数 158,178|投票者数 114,913|投票率 72.65%
○鈴木清見 62歳(無所属) 61,468票
 渡辺彦太郎 64歳(無所属)51,490票
 小桜博司 39歳(無所属) 1,132票


それから四半世紀がたった平成25年、いまから4年前の選挙結果が↓ですが、新人同士の一騎打ち、しかも大接戦にも関わらず、投票率は4割を切ってしまいました

■第13回富士市長選挙 2013(平成25)年12月22日
有権者数 204,868|投票者数 81,111|投票率 39.59% 
○小長井義正 58歳(無所属) 41,030票
 植田徹 64歳(無所属) 38,838票


その前後の国政選挙では、富士市内でも投票率は50%以上を記録しています。近年の市長選挙は、国政選挙より10%以上投票率が低いことが多いです。昭和の時代の富士市長選挙は、国政選挙よりも10%以上投票率が高いこともありました。近年は、市政への関心が急速に低下しているし、これは深刻な問題だと思います。



さて、今回の市長選挙ですが、前回と同じ顔触れでの戦いとなりそうです。市長選挙がなかなか盛り上がっていない、政策論争になっていない、という意見をよく聞きますし、私もそう感じています。このことは、市政に携わるひとりとして申し訳なく思っています。

来週からはじまる市長選挙、選挙公報やWEBサイトなども活用して、できるだけ両候補の発信する情報に触れて、投票所に足を運んで頂きたいと思います。

・小長井義正
http://konagai-y.com/

・植田徹
http://tooru-ueda.jp/


・富士市選挙管理委員会のWEBサイト(不在者投票のやり方などが掲載されています)
http://www.city.fuji.shizuoka.jp/shisei/c1702/rn2ola0000019e1v.html

| 小池よしはる | 選挙 | 01:39 | comments(2) | trackbacks(0) |
今回の選挙も低投票率
候補者の二人は自民党系
投票したい候補者がいない

無駄遣いを無くして市民のための政策を
実行する市長を皆が望んでいると思う。

小池よしはる さん
4年後には立候補してほしい。

応援する!
| 林 | 2017/12/25 9:09 PM |
ありがとうございます!

強い決意をもって、これからの政治活動を進めていきたいと思います。
まずは一歩一歩、地道に頑張っていきます。
| 小池よしはる | 2018/01/10 6:02 AM |









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コメントありがとうございます
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    小池よしはる (01/10)
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小池よしはる(小池義治)

富士市議会議員(2期目)
会派・民主連合

1977年9月22日生まれ(40歳)
富士市青葉町(富士北地区=富士中央小学区)在住

・2011年4月 富士市議選
3072票をいただき初当選
(44人立候補中 5位)

・2015年4月 富士市議選
3555票をいただき2回目の当選
(39人立候補中 1位)

2人の子どもを子育て中

吉原小学校 → 吉原第一中学校 → 富士高校 → 早稲田大学商学部(中退)

NPO法人富士山検定協会 代表理事
元・富士市民活動センター センター長

ご連絡は、
fujiblog(あっとまーく)gmail.comまで。

facebookは、こちら。


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