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富士市議会議員・小池よしはるのブログ
富士市の中核市移行、私は(現時点では)反対です
最近、中核市移行について聞かれることが多いので、現時点での意見を書いておくと、私はこれに反対です。

↓中核市について、ことし7月5日号の広報ふじです。




…分かります?

2段目の「中核市になると、どう変わるの?」という部分、市民の暮らしが実際にどう変わるのか、誰がどういう風にハッピーになるのか、私には分からないです。

中核市に移行すると、いま県がやっている事務のいくつかが市に移譲され、保健所を設置したり、いまより余計に市の職員が必要となります。その経費は年間で6億円とも8億円とも言われていますが、交付税の不交付団体の富士市は、その分のお金のすべてを国や県からもらえるわけではありません。富士市の予算から出費する部分が多いのです。


権限が増えることによって、具体的に市民にメリットがあれば良いのですが、それは未だに「よくわからない」んです。
さらに、中核市移行を「手段」としてその先に、夢が広がるような富士市の未来のビジョンがあるべきですが、小長井市長はそれを示せていません。


市長は、まずは「中核市に移行したい」と表明することで、県との交渉に入り具体的にいくらかかるのか等を明らかにして(市長や議会が)最終判断することも考えているようですが、私は「表明する」必要もないと思っています。 中核市に移行したり断念したりする全国の他市の事例を研究すれば、大まかな様子は見えてきているし、不交付団体の富士市にとって、持ち出す必要がある経費が多少なりともあることは既に明らかです。半年以上前からこの議論がはじまっていますが、いまだに、市民が具体的にハッピーになる事例の1つや2つさえ、さらには移行後の夢のあるビジョンさえ、全く示されていない以上、県と交渉しても無駄だと感じています。

以前にも書きましたが、私は目指すべきは「コンパクトな市役所」だと思ってます。中核市移行は逆です。仕事を増やし、職員を増やし、市役所を大きくする方向性です。


事務作業が増えることに使う予算があるなら、もっとオリジナルな、もっと夢のある、もっと市民に直接メリットがある政策が実行できると思っています。

市議会議員の重要な仕事は、予算内容をチェックし決定することで、「一円たりとも無駄な出費を許さない」という気持ちでいます。
都市の地位だとか、メンツだとか、ブランドとか、そんなものの為には、公費を使うわけにはいきません。

普通の富士市民にとってワケがわからないような予算の使い方は「断固として認めない」、その覚悟で今後の中核市移行の議論に加わっていきたいと思っています。

また進展があったら報告したいと思います。ご注目ください。

#nextFUJI
| 小池よしはる | 富士市議会 | 16:58 | comments(6) | trackbacks(0) |
無知ですみませんが・・・
特例市に指定されていた時に保有していた権限を中核市に移行しない場合に失った場合のデメリットはないのでしょうか?
経過措置として特例市時代の権限を保有しているようですが、失っても構わないという事でしょうか?
それとも中核市制度に移行するとコンパクトな市役所化を阻むという事なのでしょうか?
こちらを見ると、確かに特例市よりも色々と追加されており、おっしゃる通り「コンパクトな市役所」化とは逆に見えますが。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E4%BE%8B%E5%B8%82

余談ですが、以前の記事、地図のくだり。
すでに居住地化が進んでいるように思います。
同時期に宅地化したは良いけど過疎化しかねないか心配です。前例結構ありますし(東京の多摩なんとかとか)

長々と失礼しました。
| Hide@Yozakura | 2018/08/09 7:45 PM |
いったい、誰が「中核市になりたい」と言ったのでしょうね。市民の声を受けて?団体からの要請?富士市議会議員のブログを見ていると、とある議員さんは「中核市になるべき!」と言ってますけど、企業誘致に有利に働くとか都市の格が上がるとか、マユツバ過ぎて。
| さてさて | 2018/08/09 10:48 PM |
コメントありがとうございます。

特例市の権限を失うデメリットは?との質問に回答しますと、「特例市の権限は失われません」。

中核市にならなくても富士市は現在「施行時特例市」として特例市の権限が維持されていて、これは無期限の措置です。遠い将来にわたっても、地方分権の流れの中で、まさか「権限を県に取り上げる」ということがあるとは思えません。
| 小池よしはる | 2018/08/10 3:53 PM |
回答いただきありがとうございます。

無期限の・・・という所が引っかからないわけではないですが(明文化されていないようなので)、地方分権の流れの中で失われるとは思えないというご見解にはなるほどと納得できました。

そもそも。
このエントリーを拝見して、あれ?もともと富士市って何かに指定されていなかったか?と思い、初めて特例市の廃止とか知ったものでして、市民として無知を反省しつつ、今後きちんと市政をチェックしていきたいと思います。

こちらのブログでの情報発信も今後もいち市民として参考にさせていただきます。
| Hide@Yozakura | 2018/08/15 11:22 PM |
先般主催のロゼシアター懇談会?行けなくて残念でした。

さて、中核市について私は詳しく分かりませんが
不動産については様々なケースで土地活用のメリットは上がると思われます。→地域活性化につながる?

また、たくさん土地を持っている方は相続時「地積規模の大きな宅地の評価」に該当するケースでは中核市だと軽減が多くる・・・だったような?

素人の私からすると、いずれにしても富士市の価値が上がる事のように思えますが調べて見てください。
| 青空園芸 | 2018/08/19 2:37 PM |
>青空園芸さま

返信遅くなり申し訳ありません。
「地積規模の大きな宅地の評価」について役所にも問い合わせてみたのですが、中核市になったからといって軽減率は変わらないようです。三大都市圏の場合に軽減があるようですが…。

中核市になると地価があがるかどうか、というのはちょっと分かりません。地価が上昇するとしたら、「中核市になる」ということだけでなく、各種施策の総合的な結果だと思います。
| 小池よしはる | 2018/08/29 6:30 PM |









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小池よしはる(小池義治)

■小池義治(こいけ・よしはる)
1977年9月22日生まれ(45歳)

2011年4月に33歳で富士市議会議員選挙に初当選。現在、市議4期目です。
政党は完全に「無所属」で、富士市議会の会派は「草の根ふじ」に所属しています。

政治活動では、「#つぎの富士市をつくる」をキャッチフレーズに、ダイバーシティ(多様性)とサスティナビリティ(持続可能性)を大事にした政策提案を心掛けています。
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