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富士市議会議員・小池よしはるのブログ
富士市民は今後しばらくの間、「子作り」を控えましょう
…と、センセーショナルな見出しにしてみましが、ふざけて書いているワケではありません。富士市の産科を巡る問題は、現時点ではそのくらい書いても大袈裟ではない状況だと思います。


昨日、ラ・ホール富士で開かれた「市民が力を合わせて守ろう!富士市の医療」と題されたシンポジウム(主催・地域医療を考える会)に参加して、富士市立中央病院の院長先生や産科医の先生の話を聴いてきました。そこで初めて知った日本の医療の課題もいくつかありましたが、このエントリでは焦点がぼやけないように短期的な問題、「来年4月以降、どーなっちゃうの?」ということに絞って書きます。

来年度以降の中央病院産婦人科の情勢は、現時点では下記のとおりです。

・09年3月31日で慈恵医大から派遣されているの4人の産婦人科医は全員引き揚げる
・09年4月1日以降の産婦人科医確保の具体的な目途はたっていない


もうリミットがきました。
一般的に妊婦の出産予定日は「最終生理日から280日後」という風に計算されますが、09年3月31日の280日前は08年6月24日です。

来年3月末までの間に、来年度以降の中央病院産科医が決まる可能性もあるし、そのために関係者は奔走していることと思いますが、重要なのは「現時点では決まっていない」ということです。中央病院の産科が無くなる可能性が現時点で高くなっているということです。

市内には、分娩を扱っている病院があと3つ(たむらレディースクリニック、武田産婦人科、望月産婦人科)あるので、市内での出産
は来年度以降も可能ですが、ハイリスク分娩については、富士市外の病院に移されることになる…可能性が高くなっています。

…という情報は、これから子作りを考えている夫婦は知っておくべきだし、市長は市民に対して説明責任があるんじゃないかと思います。来月とか来年とかじゃなくて「今」。

持病などで出産のリスクが高いことが事前に分かっていて、それでも子供を作ろうという夫婦もいるかと思います。「中央病院の産科がなくなる可能性が高くなっている」という情報を知った上で、それでも妊娠・出産にふみきる人もいるだろうし、もしかしたら「ちょっと待ってみようか」と思う人もいるかもしれません。分娩トラブル時の搬送体制を詳しく理解したら「作っても大丈夫」と思うかも知れないし、そうじゃないかもしれません。

その判断のための情報が公開されていません。分からないから不安なのです。今すぐに説明されるべき情報でしょう。市長はその説明責任さえ放棄しているのでしょうか?

この夏の子作りは、来年4月以降の出産になります。もうリミットなんです。
| 小池よしはる | 富士市立中央病院の問題 | 00:52 | comments(5) | trackbacks(0) |
ほんとうに、今すぐ説明されるべき問題なのですよね。
詳しいことを知らない人の多さに、がっかりします。

特に無関心なのは若い男性ですね。数ヶ月か数年か後に自分の子供ができた時に、何をどう思うのでしょうか。

自分の子供の出産だけでなく、自分の兄弟の子供や、自分の親姉妹や親類の婦人科系の病気など、無関心でいられるはずがない状況に気づいていない。

知らない人が悪いのではなく、この程度で説明責任を果たしていると考えている方が無責任だと思います。
今無関心の人たちに、重大な事だと、早く気づいて欲しいです。
| yayoi | 2008/06/23 2:48 AM |
国全体で起こっている問題なので富士市だけに説明責任を求めても…という気がします。容易に改善案も無いのだと思います。8月20日の加藤医師への判決によっては更に事態が悪化することが懸念されます。

http://obgy.typepad.jp/blog/2008/06/post-1341-20.html

これから地域医療の問題は他にも多数発生しそうなのですが
富士市はどうするつもりなのか?確かに説明して欲しくなりますね。
| たで腹夫 | 2008/06/23 10:08 PM |
富士市の産科医療の実情を少し知っている者です。
問題の根の深さ、そしてそれによって引き起こされると予想される事態について認識が市民の方に全くいきわたっていないと思います。
私見ではありますが、少しお話させてください。

今から20年ほど前に医師過剰時代が到来するという誤った予測のもとに厚生労働省は医師数抑制政策を行ってきました。
その結果医師数が本来の需要に対して減少してしまいました。
さらに女医数が劇的に増えてきました。
女医は結婚、出産を機に医師をやめてしまう傾向があります。
それは女医の怠慢ではなく、現在の医療進歩のスピードはあまりにもはやく、家事の片手間ではついていけない、出産、育児で1、2年現場を離れたら浦島太郎状態になってついていけないという厳しい現状があるからです。
このような状況を知らないで(もしかすると知っていてあえて無視していたとも思えますが)、マスコミは医師バッシングばかりやってきて、国民に医療不信をすりこみました。
医者は金儲けばかり考えている、権力を笠に着ている、野心的だ、などといった情報を垂れ流してきました。
その結果医療訴訟は増加の一歩をたどり、その中でも特にターゲットになったのは産科医療でした。

「いまどきお産で人が死ぬなんて聞いたことがない。」
何人のひとにこの台詞を言われたかわかりません。
産科医療の進歩を支えているのは、何か特別な薬や医療機器ができたということではありません。
医師がいざ何かあってもすぐに集まって緊急事態に対処する体制を作ってきた。
このことにほかなりません。
2年前位におこなわれた調査で、今でもお産250人に1人は死にかける、そのうちの73人中に72人は助かるが、1人は助からない。」という結果がわかりました。医療体制が整っていない国では確かに妊婦250人に1人は死んでいるそうです。
しかし、このようなことをマスコミはほとんど伝えません。
最近になって一部のニュース番組ではこのような問題を取り上げていますが、それでも国民に問題の本質が周知されているとは言い難い状況かと思います。

産科医療の原因についての説明はこのあたりにして、今後、どのような事態が引き起こされるかについてお話します。
中央病院を除く富士市内分娩施設は3件であり、3件合わせてなんとか年間1300件くらいは対応可能かと思います。ただし、これも中央病院のバックアップがあってのことです。
産科医療の特徴として、突然の緊急事態が頻繁に起こる、それまで問題のなかった出産が突然緊急事態になるという点があります。
そのようなリスク例を排除していくと、もう少し富士市内で対応可能な症例は減少するかもしれません。
年間約2400件のお産が富士市ではありますので約半数の妊婦さんはアクセスという点で(富士宮、沼津まで行くことになります)、不利益をこうむります。

ただ、本当の問題はこういう点でありません。
先ほども申し上げましたが、妊婦250人に1人は死の危険にさらされます。
それも突然、予期せずに起こることが大半です。
つまり、年間約10人くらいの方が死の危険にさらされても行くあてがないということになるのです。
富士宮、沼津、静岡の病院にいくことになるでしょうが、どこも自分の病院で手いっぱいです。
手遅れで亡くなるという事態がおこるでしょう。

最後にこの問題にどう対応するかについてお話させていただきます。
大学に今まで通り医師の派遣を期待するのは不可能です。
人がいないから派遣ができないのであって、お願いされて派遣できるのであれば、はじめから派遣中止にしてません。
富士市が自力で確保するしかありません。
確保策として先日、富士市が開業資金提供を条件にしましたが、全く空振りしています。
お金も大切ですが、富士市の観点から都合のいい話ではだめです。
一番のポイントは産科医師が何を望んでいるのかを知ることです。
確かに現在の過酷な労働に見合う収入は必要ですが、産科医師がもっとも恐れるのは医療訴訟です。
最近ではとうてい医療ミスといえない場合でも逮捕されたりします。
確保策とはすなわち、このような事態になっても富士市は医師を守るという姿勢をとることを宣言することです。
こう言うと「また医者が自分の都合のいいことばかり言っている。」とうけとられるでしょう。
しかし、市民の人に知っていただきたいのはマスコミが医療事故のように報道している事件のほとんどは「捏造」といっても過言ではないことばかりであること、世界中で医師が真摯に医療行為を行ったにもかかわらず、患者が助からなかった場合に逮捕されるのは日本くらいのものだということです。
このような状況で産科医師が安心して医療に取り組める体制を市が築き上げること、それがこの問題を解決するポイントかと思います。
長い話になって申し訳ありませんでした。
参考にしていただければ幸いです。
| 一産科医 | 2008/08/15 12:51 PM |
富士で産める病院は3箇所。
でも婦人科の病院ってたくさんありますよね??
産科を扱ってないだけで・・・・

個人病院の先生が分娩を扱うのが大変なら
結束してやればいいのにって思ってしまいます。
富士の産科の先生たちは仲悪いんですかねー?
先生がいないわけじゃないし、現在いる先生をもっと
活用するようにしたらいいじゃん、って
私の周り みんな言ってますよ
| naonao | 2008/08/15 4:50 PM |
たぶん、富士でお産をやっていない産婦人科の先生の平均年齢は70歳ちかいのじゃないでしょうか?
まだ、若い研修医たちが産科医療の過酷さをみて諦めているくらいです。
70歳のおじいさんたちに夜当直をして、お産をとれというのは虐待に近いといっても過言ではありません。
産科医療の実態を市民の方に理解していただくことが問題解決の第一歩かもしれませんね。
| 一産科医 | 2008/08/19 10:06 PM |









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小池よしはる(小池義治)

富士市議会議員(2期目)
会派・民主連合

1977年9月22日生まれ(40歳)
富士市青葉町(富士北地区=富士中央小学区)在住

・2011年4月 富士市議選
3072票をいただき初当選
(44人立候補中 5位)

・2015年4月 富士市議選
3555票をいただき2回目の当選
(39人立候補中 1位)

2人の子どもを子育て中

吉原小学校 → 吉原第一中学校 → 富士高校 → 早稲田大学商学部(中退)

NPO法人富士山検定協会 代表理事
元・富士市民活動センター センター長

ご連絡は、
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